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ジャズについて

珍しく固有名詞を出してしまった。

 水色の日は、前は松坂大輔だったけれど、今回は油屋のティーシャツで、裏には松竹梅とカオナシのイラストが飾られている。

 高校生のとき、放送部の友達がジャズのレコードを持っていないかというので、貸したことがある。曜日によってジャンルを決めていて、その友達の担当曜日がジャズだったのだ。山下洋輔のレコードを持っていたので貸した。山下洋輔は完全にジャズだよね。フリージャズ。他にも貸してほしいと言われたけれど、それ以外持っていなかったので、ジャズではないけれどそれに近いものでもいいかと訊いたら、いいというので貸したのが、レイ・チャールズ。全然ジャズじゃないよね。レイ・チャールズのアルバムは何枚か持っていて、それは桑田佳祐がエフエムでレイ・チャールズの歌を歌ったからだった。そのときのアルバムはいま持っていないけれど、別のコンパクトディスクは持っている。

 エフエムでは新発売のエルピーをまるまる流すような番組もあって、それをエアチェックしたらレコードを買わないでいいのだった。それ以外に、ジャズのライヴを毎週放送する番組があって、私はこちらの方をよく聴いていた。明田川荘之とか向井滋春とか。中でも面白かったのは、梅津和時と野本和浩がヨーロッパのジャズフェスティバルに出たときの演奏で、二人ともサックス奏者なのだけれど、サックスなんか吹かないで、手を叩いたり足踏みをしたりして音を出し、あとは口でスキャットのようなものを口ずさむという演奏で、それがまたおお受けに受けていた。こんなのもありなんだと感銘を受けた記憶がある。

 中学生や高校生のころだったので、実際にライヴに行くようなことはなかった。映画はちょくちょく行っていたけれど、高校生になって初めて演劇を見に行った。神戸で演った筒井康隆大一座だった。ライヴに初めて行ったのは、大学生になってから渋谷のライヴハウスに行ったのだということは前にも書いたっけ。そこには野本和浩も出ていたが、私が仕事が忙しくなってライヴに行かなくなっていたころに亡くなってしまった。梅津和時のライヴはだいぶ後になってから聴きに行ったことがある。

 横浜ジャズ・プロムナードにも行ったことがある。缶バッジがチケット代わりになっていて、これをつけていたらどこの会場にも入れるという仕組みになっている。その缶バッジが引き出しの中に何枚かある。最後に行ったのはいつだろう。当日になって急遽行くことにして、目当てのライヴは昼だったので、それだけ聴いて日帰りでもいいやと思って行ったのだけれど、結局夜までいくつか周って聴いて、ホテルに泊まったときかな。もう十年くらい前か。

 最近のサックスでは、纐纈雅代がすごい。去年の春だかに京都までソロライヴを聴きに行った。これ書いたっけ。なんだかもう何を書いたかも覚えられなくなっている。桜が満開のころだった。会場は小さなジャズバーで、カウンターに止まり木が五六脚あるだけの店で、ライヴがあるときだけかもしれないが通路にストゥールを何個か並べて、全部で客は十数人。煙草を吸っている客も多かった。一メートルくらいの至近距離で演奏を聞いて素晴らしかった。発売前のコンパクトディスクを買って、サインをしてもらったっけ。

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