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美術について

 今日のティーシャツはピカビアの絵がプリントしてある。ピカビア展に行ったとき、美術館で買ったものだ。二十年近く前だと思う。同時に、ピカビアの描いた数字が書いてある腕時計も買ったが、気に入って自慢しているうちにバンドが切れてしまった。そんなに高くないものだったから、材質はただのプラスティックだった。腕に嵌めるものではなかったのかも知れない。

 私が占いが嫌いだということは前にも書いたっけ。なぜ嫌いかというと、占いなんか信じられないと考えている一方で、信じてしまって気にしてしまうからだ。テレヴィできょうの運勢とかやり出したらいつも消していた。最近はテレヴィ見ないからいいけれど。そこで、あまり大したことを書いていない占いの本をわざわざ毎日見てラッキーカラーをチェックするのだ。そして、そのラッキーカラーの色をあしらったティーシャツを着るのだった。

 このところ美術展にもあまり行けていない。最後に行ったのはいつだっただろう。ジブリの立体建造物展あたりが最後だったように思うが、あれは五年くらい前か。これは美術館ではないが、キトラ古墳の開放日に行きたいと思ったけれど、結局行かなかった。

 私は小学生のとき地歴クラブに入っていて、このクラブは毎週遺跡を見に行くのだった。キトラ遺跡にも行ったことがあるように記憶していて、そのとき壁画を見た記憶もあるのだけれど、実際は開放されていなかったはずなので、見たはずがなさそうなのだ。レプリカか写真で見たのを、実物を見たと思い込んでいるのかも知れないが、ひょっとしたら本当に見たのかも知れない。

 私は絵は殆ど描けないにもかかわらず、観るのは好きで、高校のときの選択科目も美術だった。他の選択科目の、音楽や工芸が本当に嫌いだったからかもしれない。中学のときの技術の授業が嫌いだったのは、担当の先生が嫌いだったのも多分にある。音楽は、歌うのはまだよかったけれど、リコーダーが全く吹けなかった。小学校のときは、ハーモニカも全く吹けなかった。美術ならば、下手でも何かしら描いていればいいのでまだましだったのだ。

 それなのに、私は夏休みのある日、一日中絵をかいていた。スプライトの一リットル瓶を横に置いて飲みながら、ずーっとかいていた。たぶんアクリル絵の具で。その後も、ステドラーの色鉛筆の水彩のやつを買ってきて、いろんな絵を描いた記憶があるし、その絵の具は今でも持っている。さっき見てみたら、殆ど減っていなくて、まだまだ描こうと思ったら描けるけれど、その気はない。

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