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翻訳している

 ワールドシリーズの一試合目、八回表でダイアモンドバックスが勝っていると書いたけれど、九回裏に同点に追いつかれ、延長十一回でサヨナラ負けをした。ちなみに、サヨナラ負けという言い方は日本の言い方で、英語でグッバイとかフェアウェルとかは言わない。グッバイ・ベイスボールと言えばホームランのことだ。日本で言うサヨナラ試合は、英語ではウォークオフと言う。歩き去るという意味。二試合目は先発投手ががんばって抑え、そのあと連打で得点を重ねたのでリリーフ陣の負担少なく勝つことができた。一日移動日で、第三戦からはアリゾナでおこなわれる。

 暇なので小説の翻訳をしていたら、これが愉しい。

 そう言えば中学生のとき翻訳講座の通信添削を申し込んでいたが、殆どやらなかった。勿体ない話だ。あれをやっておけば、大学も第一志望に行けたかもしれない。あくまでも私学の中での話だけど。高一のときは国立に行くと友人たちと話していたけれど、あまり勉強しなかったから無理だった。当時は共通一次テストがあって、五教科七科目で千点満点だった。私の自己採点は七百五十点だったが、級友たちは殆ど八百点以上を取っていたし、国立に行くならそれくらいは必要なのだった。九百点以上もざらだった。私は第二志望の私立大学に受かったあと、願書は決まる前に出していたので物見気分で公立大学を受けたけれど、もちろん不合格だった。

 私立大学は受験科目で決めた。第一志望はもともと第一志望だったはずだが、そこはかなり選択科目の幅が広くて、英語と国語以外は大体何でもよかった。その中に私の好きな科目である、倫理・社会があったので、他の大学も倫理・社会が選択科目にあるところを選んだのだった。そうすると東京の私立大学で倫理・社会で受けられるところはあと二つしかなくて、その二つを選んだのだった。それ以外に志望理由はなかったし、私が入学した大学には下見にも行かなかったし、当日初めて行ったように思う。もしかしたら前日には一応行ってみたのだったかもしれないが憶えていない。

 そのころうちはまだ羽振りが良かったので、ホテルにも泊めてもらったし、合格弁当なるものも付いていたっけ。最初に受けたのは都心の大学だったので、都心のホテルに泊まったが、そこは国会の近くで自民党の派閥事務所のあるビルの近くだった。地下鉄の駅は深くて、シェルターの意味もあるのだと後で知った。そこに二泊して文学部と教育学部の二学部を受けたけれど、両方とも不合格だった。

 それから、遊園地に併設されたホテルに泊まって後の二大学を受けた。広い部屋でベッドが二つあったし、スイートルームだったのかも知れない。結局入学することになる大学にはバスで行ったはずだ。電車でも行けるがそうなると大回りになる。もう一つの大学は、実はその前に推薦で受けた落ちていた。推薦入試は、面接と小論文だけだったが、もしかしたら高校の成績があまりよくないので駄目だったのかも知れない。小論文自体もよく書けたとは言えないが、ただ志望理由を書くだけなので、そうまで差は出ないはずだ。落ちたことを担任に報告すると、とても驚いていたが、選択肢が増えてよかったではないかと慰めてくれた。確かに推薦で受ける必要はなかったのだ。志望理由が教授の一人が私淑している思想家だったからなので、推薦で受けたのだった。偏差値はそんなに高くないところだったので、一般入試で余裕で合格できた。

 入学した大学はもっと偏差値が高かったので、実力的には受からないはずだったのが、入試問題に恵まれて合格したということは前にも書いたのでもう書かない。そして入ったのは英文科だったのだけれど、大学でもあまり勉強しなかったので英語は上達しなかったように思う。最近になって英語に興味が湧いてきて、参考書を読んだり、大リーグ中継を英語で聴いてリスニング力が上がったりしているので、割と読めるようになってきた。たぶん英検でもいいところまで行くと思うのだけれど、受験料が出せないので受けない。今まで一度も受けたことがないのは、以前は通らないと思っていたからだが、今は経済的な理由があるし、通ったとしても受験ももうしないのだから役に立つわけではないからだ。

 それで、翻訳に再チャレンジすることにした。十年くらい前にも少し試みたのだけれど、数行読むのにも苦労するほどで、出来もよくなかったように思う。エスエフの三部作の二作目まで翻訳が出ていて、三作目が出ていないものがあって読みたかったのでペイパーバックで買って翻訳し始めたけれど頓挫している。

 いま訳しているのは、ドナルド・バーセルミという作家の短篇で結構面白く翻訳できているように思うが、著作権があるのでどこにも発表できない。スリー・グレイト・ミールズというタイトルを、卓越した三度の食事と訳したのだがどうだろうか。どこにも出せないのにやっているのは、何だろう、修行か。まあ、自分で愉しむためにやっているということでいいか。これの翻訳が出ていないのは、日本の人にはピンとこないアメリカの商品名が多発しているからだろうね。マコーミックやカーネル・サンダースやビックくらいは日本でも通用するだろうけれど、ポパイのフライドチキンやヘアデスなんて言われても見たことない。ヘアデスを勝手にハインツに書きかえるのもどうかと思うし。

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