野球ゲイムその3
大リーグのリーグ優勝は私が応援していた方が逆転で勝ってしまった。さて、ワールドシリーズはどちらを応援するのか。
では、例の野球スィミュレイションゲイムのつづき。そうは言っても、フリーエイジェントの獲得とかした方が面白いので、一年目はオートでやってしまうという手を思いついた。日数を決めてその間はコンピュータにお任せするという機能があったので、シーズンオフまですっ飛ばしたのだった。当然襤褸負けするわけだけれど、一年目はそれでも解任されない。安い値段で再契約するわけだが、実のところ監督の年俸なんてこのゲイムには関係ない。勝ち続けると上がるけどね。
一年間コンピュータに適当に起用されてきたので選手たちもボロボロである。怪我をしている選手は治療をし、悪癖がついている選手は矯正する、一応。というのもこの選手たちは殆どトレイドで出してしまうからだ。年俸更改というのもあった。選手たちの査定をして年俸を決め、応じなかったら解雇するのだった。最下位だし個人成績も大したことないので安い年俸でも大概契約できた。といっても安くて年俸五百万くらい、普通は八百万くらいだったから、私の年収よりもよっぽどいいわけだが。
コーチの再契約というのもあった。これもできるだけ優秀なコーチを雇いたい。選手たちが怪我無く戦えるように、トレーニングコーチが最優先だった。このへん今のエインジェルズが怪我人だらけなのはどうかと思うところだね。投手コーチや打撃コーチはできるだけ属性の多い人を雇ったが、実績のある人はなかなか契約にこぎつけないので、他所のティームに取られることもあり、すべて思い通りというわけにはいかない。まあまあのところで妥協することになる。
ドラフトは即戦力の投手が結構いるので、その中から二人くらいは獲っておきたい。かれらはシーズンに入るとエイス級の活躍をすることができた。あとは野手で、足が早い選手を、捕手で肩がいい選手を獲っておく。かれらも直ぐにレギュラーになる。フリーエイジェントは制球力の高い先発投手。これは名前を出すと、当時は小宮山がぴか一だったので必ず獲得した。しかしここで注意しなければならないのは、あまり調子に乗ってフリーエイジェントの選手と契約しようとすると、資金が足りなくなってゲイムオウヴァ―となるのだった。資金が今どれくらいあるか確認しながら年俸を提示する必要があった。
阪神からトレイドで新庄と田中秀太を獲得する。オーダーは一番イチロー二番田口三番新庄で不動である。かれらは足も速いし打撃もいい。でもイチローはそれほど活躍しなかった。打率も三割行かなかった。それでも使い続けたけどね。リリーフ投手は左のスペシャリストを二人用意したい。先発投手が五人、リリーフが左右二人ずつ、そしてクローザーの合計八人で回せた。捕手は、他所のティームに肩のいい選手がいたら盗塁の成功率が落ちるので、トレイドで獲ってきてしまう。あとはすべて野手で、毎試合固定で使い続けると、疲れて来るし故障しやすくなるので交代で起用する。また、大量得点差で勝ってるときは全員とっかえて、そこからあとはオートでする。中途半端にオートにすると、コンピュータは疲れている選手を起用してしまうので、全員代えてからお任せするのだった。ベンチには誰も残っていないので余計なことはできない。
新外国人も獲得できるのだけれど、目ぼしい選手はいなかった。それよりもドラフトの選手の方が優秀なのだけれど、二年目以降は一年目ほど粒ぞろいではない。それでも、何年目かに獲った野手がのちに四割打者になったりする。日本シリーズもがんばって日本一になる。これを毎年繰り返して、十年分くらいプレイした。そのころになると、好きな選手が引退してしまう。自動的に三十歳でフリーエイジェント、四十歳で引退してしまうのだった。フリーエイジェントになってどこも獲得しなかった人は評論家になるか、コーチになるかする。引退しないようにするには、四十歳になる前に長期契約をしてしまうことだ。三十九歳になる年に八年契約をすると四十六歳まで使えるのだ。
でもまあ十年分もやると飽きるよね。そこで、また最初からプレイするようになる。外国人ばかり集めたティームを作ったりもした。そのとき、今ダイアモンドバックスの監督をやっている選手も獲得したのだ。外国人の捕手というのは殆どいないのだけれど、オーストラリア人の外野手が大リーグ時代は捕手だったので、捕手能力が少しありコンバートして使った。
しばらくすると飽きてやらなくなる。一年くらい経ってからまた再開する。それを繰り返して十六年。途中でソフトが動かなくなり再起動を余儀なくされるようになったり、パソコンのスウィッチが外れて、斜めに押さないと起動しなくなったりしてもやり続けた。そのパソコンは今押し入れで眠っている。新しいヴァージョンのパソコンではインストールできなくなったのでもうプレイしていない。プレイしようと思えば押し入れからその壊れかけのパソコンを出してこなければならないわけだが、それほどの情熱はない。




