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老眼について

 私が近眼になったのは、小六から中一にかけていつでもどこでも本を読んでいたからだ。外では読まなかったが、家の中ではずっと本を読んでいた。食事の用意を待つ間も読んでいたし、夜寝る前に布団の中でも読んでいた。その結果、私は中一から眼鏡を掛けるようになった。

 十年くらい前から、近くのものが見えにくくなってきた。いわゆる老眼である。眼鏡屋でそのことを訴えると、近眼の度数がグラデーションになっているものを勧められて、以来それを掛けるようになっている。数年前にまた、さらに近くが見えにくくなっていると思って、駅向こうの眼鏡屋に行ったが、度数を計ると現在掛けているものと変わらないと言われた。それで、そのときは眼鏡を作るのをやめたのだ。

 しかし、そのとき掛けていた駅前の眼鏡屋で買ったものは、よく釣るの螺子が取れるのだった。普通上から螺子を止めるようになっているはずなのに、下から止めるようになっているのが原因だと思った。それで、新しい眼鏡を買うときに、そのことを言うと、今は螺子のないものもありますと言われて、買ったのだった。ところが、なんだか見えにくい。よく見ると、レンズの大きさが小さいので、端の方が見えないのだった。まあ、でも慣れているだろうと思って、お金もないしで、それをずっと掛けていたら、確かに慣れてきたのだった。

 ところが最近また目が見えにくい。今度は近くが見えにくいというよりも、小さい文字が見えない。メグスリノキ茶を飲んだり、アリナミンを飲んだりしていたが、あまり改善しない。ただ、ひとときアリナミンを飲まなくなったら、もっとひどいことになって、やはりアリナミンを飲まないとだめだなと思って、あらためて飲み始めたら、まあやはり少しマシなのだった。

 そのアリナミンが残り四錠だった。一回三錠を飲んでいたので、そうすると残りが一錠になってしまうと思って、二錠飲んで、次の日も二錠飲んだら、当たり前だが空になった。さて、新しいのを買おうかどうしようか。

 前にも書いているが、十月の引き落としがおわったら預金は底をつく。アリナミンは結構高い。

 とて、本を読んでいたら、感動して涙が出た。ああ、これはいい。目薬だ。

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