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夏休みの終りに

 月極めではなく別途期間を設けていたのだが、申し込みは殆どなくて夏休みとなってしまった。一件だけスポットの申し込みがあったので、その一時間だけであった。少しは収入になるわけだが、焼け石に水かもしれない。おまけに個人事業税の請求まで来ている。これまで支払わずに済んでいたのは、所得が少なかったからで、その所得がわずかにボーダーラインを超えたのは、補助金があったからだ。今考えると本当に補助金は非課税にするべきだった。今考えても遅い。

 夏休みの最後の日に墓参りに行くことにしていたのだが、それ以外の日も休みになってしまったので、一日前倒しにした。そのときのことは前回書いた。

 そして、台風がやってきた。私は早めに寝たのだが、夜から翌朝にかけて雨や風が激しくなって、おちおち寝ていられない感じになって、寝たり目覚めたりを繰り返していた。高齢者に避難を呼びかける車の声が届いたりもした。川からは離れているし、集合住宅の三階なので、洪水の心配はあまりしていなかったのだが、風が恐ろしく強かった。びゅうびゅうというのではなく、ゴーゴーと唸るような感じで、サッシやドアがガタガタ震えた。ここのサッシはかなり頑丈にできているが、建付けはよくないので、隙間風が吹いてくる。鉄筋造りなので、倒れる心配はよもやないと思われるが、そんなこともあろうかと思うような勢いだった。たぶんここに住んで最強の暴風だったのではないか。

 この地域は暴風圏には入っていたけれど直撃ではなかったので、大きな被害はなかったようだが、電車は止まっていたし、通行止めの道路もあったようだ。午前中は、雨や風の音を聞きながら、部屋でじっとしていた。電波は届いているようで、ネットのメジャーリーグ中継は観ることができたが、エンジェルズはまたしても惨敗を喫していた。

 午後からは少し雨風もマシになったが、顧客の一人はキャンセルを言ってきた。もう一組は、来訪をオンラインに切り替えるということになった。久しぶりのお仕事である。

 実際に来訪してくれた顧客もいた。その人は、夏のご挨拶を持って来てくれたりもした。持って来てくれたのは、レギュラーコーヒーだった。私が甘いものを一切食べず、コーヒーが好きだということを、何年も前に話したことがあって、そのときから盆暮れにはコーヒー豆の挽いたのを贈ってくださるのだった。そのときによってお店や銘柄が違うのも嬉しかった。ありがたい話である。本当は曳く前の豆で欲しいのだけれど、そんな文句は言えまい。

 今回は東京が本店の店の、夏特別ブレンド二百グラムプラス売りの銘柄らしきを二百グラムいただいた。これで、当分コーヒー豆を買わなくてもいいだろう。たぶん十月までは持ちそうなので、私の人生がおわるまで、買うことはないかもしれない。

 台風一過となると、以前はカラッと晴れたものだが、最近は曇ったままだ。雨はやんだが、空は暗い。

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