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期間延長不承認

 年金事務所からハガキが届いていた。隅っこを剝がして中身を見るやつ。

 年金事務所っていつからそういう名前になったんだっけ。以前は社会保険事務所とか言ったような気がする。年金と健康保険と両方扱っていた。前に失業したとき、職業安定所に行った最寄り駅の直ぐ近くにあったので、よく寄ったものだ。何しに行ったんだったっけ。やっぱり払えませんとか言いに行ったのだったっけ。

 剥がして中を見ると、期間延長不承認と書いてあった。何の期間かというと保険料の免除期間であった。ここ数年はコロナ禍の影響による売り上げ減を理由に、国民年金保険税の支払いを免除してもらっていたのだった。それがなくなるということだ。

 地方税にしても国民健康保険税にしても国民年金保険税にしても、前年よりも支払額が増えたということは、前前年よりも前年の収入が増えたということだ。でもそれは、売上が増えたということではなく、補助金をもらったからだ。つまり、補助金を渡しておいて、それをまるっぽ回収しようというのだね。売上は増えていないというのに。

 思えば年金はコロナ禍の前から払えていなかった。払っていないとどうなるかというと、督促の封筒が届く。封筒の色がだんだん赤くなっていって、中身の文面がだんだん厳しくなる。恐らくそのまま放っておいたら差し押さえの対象となるのだろう。でも、私に差し押さえられるものなんてほとんどない。

 差し押さえられる候補としては、自動車や給料というものがあるが、私にはそんなものはない。預金は、今はほんの少しあるけれど、数か月後にはなくなっているだろう。この預金も元はと言えば補助金である。借金なら、自己破産してしまえばチャラになるのだけれど、税の類は破産しても払わなければならない。国というのは最強の収奪機関なのである。

 現状を打開するとすれば、売上を増やすしかない。あるいは何とか就職するかだ。就職すれば、国民なんたらは、厚生なんたらに代わるだろう。しかし、今いる顧客をいますぐ切り捨てるというわけにもいかない。アルバイトをするしかないか。

 そう言えば、採点のアルバイトを七月にやったから、この分のお金は八月末に振り込まれる。たぶん健康保険税の金額よりも少ない。しかしそうやってせこせこと収入を増やしていくしかない。そして、それらはまたしても国家権力によって収奪されるのだ。

 何度も言っているけれど、私のような貧乏人からではなく、金持ちから取ればいいのだ。オータニさんが、私の分も払ってくれているとは思うけれど、電力会社の重役たちとかはどうなんだろうか。電気代を上げて、彼らの実入りが増えて、それが税金となるのならまだいいのだけれど、そうでないなら、そして貧乏人から取ったお金で、議員たちが海外旅行に行くのなら、こんな国はなくなってしまえばいいと思う。

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