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プレミアム商品券

 大リーグにはトレイド・デッドラインというのがあって、その日以降はトレイドできないことになっている。ちょっと前までは、紳士協定によるウェイバー移籍というのも横行したようだが、近年は厳格化されてできないようになっていると聞いたことがあるような。

 それでこの日、大物のトレイドが相次いだ。どうしてこの時期に大掛かりなトレイドが行われるかというと、優勝を争っているティームがそのための選手を集めたい、それに対してノゾミがなくなりつつあるティームは来年以降の戦力を整えたい、という思惑があるからだった。これをバイヤーとセラーという。買い手と売り手というわけだ。買い手は売り手からスター選手や実績のある選手を獲得する。それも、今年度末にフリーになるような選手をだ。売り手は、フリーになったら残留するかどうか不明な選手を放出して、代わりに将来有望な若手選手を獲得する。今すぐは活躍できないけれど、数年でスター選手になりそうなのを集めるわけだ。

 本当に優勝を狙うティームは、現在故障したり手薄だったりするポジションの選手をせっせと取り入れるわけだ。でも、見ていていかにも中途半端に感じられたのは、まあおわかりだろうと思うけれど、オータニ擁するエンジェルズだった。リリーフ投手や、故障が出ていて代わりが欲しい野手などは結構獲ってきたけれど、先発投手は一人しか獲らなかった。もともと脆弱なローテーションで、故障者も出ているのだから、ひとりでは足りないはず。本当は欲しかったけれど、よそのティームに競り負けた、ということなのだろうか。やる気のなさを感じるんだけど。

 そんなことを考えながら、負け試合を見届けてから、出かけた。まずは郵便局。

 市の商工会議所が発行するプレミアム商品券を買うためだ。発行元は商工会議所なのだが、なぜか郵便局で買う。応募期間に往復はがきで商工会議所に申し込み、その結果がその返信用はがきで届いた。最大五冊という触れ込みだったが、応募者が多かったからだろう、決定は三冊だった。一冊三千円で、五千円分の商品券が買える。つまり二千円掛ける三冊の六千円が浮くという計算なのだった。これは大きい。ただし、普通の小売店はどれでも使えるのに対して、大型スーパーなどでは五千円中二千円分しか使えない。

 購入の窓口は少し混み合っていた。五六人並んでいたから、直ぐに回ってくるだろうと思ったけれど、なかなか列が進まない。というよりも、ずっと一人の客にかかっている。何をやっているのか。でも、文句は言わずに並んで待っていた。

 郵便局から取って返してスーパーに行き、まずガス代を払った。それから買い物をして、早速手に入れたばかりの商品券で支払った。ここで使える分は恐らく数日で使ってしまう。それ以外はどこで使おうか。駅前の割と安い飲食店で使うことにしようか。前のときは、駅前の焼き肉屋で使ったのだけれど、休業してしまった。他に考えられるのは書店だけれど、歩いて遠いのと品揃えがいまいちなので、あまり食指が動かないでいる。

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