アニメの影響
このところアニメばかり見ている。特に部活ものや学園物が好みだ。それは、自分ができなかったことを登場人物たちがやっているからかもしれない。現役の中高生たちも、これらを見て、同じように自分が現在できないことを登場人物が体験していることを自分のこととして捉えているのだろう。かつての私もそうだったのかな。
むしろ、俺たちの旅のような青春ドラマを見て、自分もそのような青春を送るのだろうと思っていたのかも知れない。それとも、日本のロックバンドの曲を聞いて、その歌詞のような生活が待っていると思っていたのかも知れない。だから、現在の中高生たちも、自分の地続きの向こうにそのようなものがあると妄想しているんだろうか。まあ、自分のことではないのでよくわからないけれど。
実際にはどうだったのだろうか。アニメやドラマのようなことは殆どなかったけれど、友人たちとそれなりに楽しい青春を送ったように思う。具体的なことは前にも書いたっけ。大学生のころは、機関銃のように喋ると言われたし、三十歳前後のころも、アルバイトの学生たちと飲みに行ったりした。けれど、そう言うこともだんだんと無くなるのだ。
外で呑むと泥酔してトラブルになることがあったからかもしれない。タクシーから降りたところにクレジットカードを落としてしまったり、転けて眼鏡を割ったり。クレジットカードは、翌朝探しに行ったら植え込みの中に見つかった。そこは市の警察署の前だった。眼鏡を割ったときは目の横を切ってしまって、でも病院には行かずに最近の優秀な絆創膏で治した。少し傷跡が残ったけれど、目立つほどではない。でも、そんなこんなで外で呑むのが怖くなったのは確かだ。
特急電車の中で眠ってしまって、載り越してしまったことが何回かある。一度は、乗り換えないと反対側に行ってしまう電車で、しかもそれが終電だったので、あのときは確かタクシーで帰って来たのだ。載るときに、一万円で行けるかと訊いたら大丈夫だと言ってくれたので、そうしたのだけれど、到着するだいぶ前に一万円になってしまった。親切な運転手で、そこでメーターを倒してくれて、一万円にしてくれたっけ。
新幹線で乗り越してしまって、そういうときは戻ったら追加料金を払わすに済むのだけれど、別のルートで行けると思ったので清算して降りて、私鉄で帰ったのが、また乗り越してしまって、結局戻ったのと同じルートになってしまったということがあった。そしてお金は本当に余計にだいぶかかったのだ。
いずれもだいぶ前のことだ。最近は乗り換えがあるときは車内で呑まないようにして、終点まで行くときだけ吞むようにしている。外であまり吞まないで、家吞みをするようにもなった。