表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/160

消化不良

 日曜日の朝、五時頃目が醒めたのだけれど、胃がとても痛かった。いつものようにコーヒーを淹れることもせず、買い物にも行かないで安静に過ごすことにした。午後二時から仕事だったので、それまでに何とか収まったらいいなと思っていた。水もあまり飲まないまま、午後二時になり余り具合は良くなかったけれど、仕事はキャンセルせずにおこなった。二時間だけだし、と思って何とか辛抱した。

 仕事がおわって帰ってきても、胃痛は収まらず、しばらく寝ていたけれど、我慢できないほど痛くなったので、無理してスーパーまで歩いて胃薬を買ってきた。それを飲んで寝ていたら、吐き気がしてきて、嘔吐した。吐いたものは殆ど水で、血は出ていなかった。だいぶ前に吞み過ぎて吐いたときは血も出ていたので、そういうことではないと思った。それにそれほど吞んだ覚えもなかった。吐いたものを見ると、糖質ゼロ麺の欠片と、あとは何かふわふわした平たいものがあったので何かと思ったけれど、空豆の皮のようだった。

 土曜日の晩に冷凍空豆を茹でて三百グラム食べたのを思い出した。あれが消化不良を起こしているのだろう。少し食べ過ぎたという認識はあったけれど、前にも同じくらい食べたことはあって、そのときは何ともなかったので、高を括っていたのだ。

 買ってきた胃薬は食後に飲むようにと書いてあったけれど、何も食べる気になれないので、そのまま飲んだが、結局都合四回嘔吐した。薬が合わないのか、あるいは嘔吐できたのでちょうど良かったのか。その度に空豆の皮を吐いていた。もう当分食いたくないなと思った。酒類もこの際やめようとも思った。

 ずっと寝ていたのだが、そのあいだ夢とも妄想ともいえる物を見ていた。胃に、インターネットの検索窓のようなスリットがあり、そこに英語の文法問題が表示される。それを解くと、その文字列がざあっと消えて、また別の問題が出て来るのだった。具合が悪いとき、私はそれを夢の類だとは思わず、リアルにそういうことが起っているのだと感じていた。

 月曜日は、仕事がなく一日寝ていられたのだけれど、ヨーグルトくらいしか食べられなかった。それでも、少しは良くなって、楽になってくるにつれて、あれ、これはもしかして夢じゃないの、と思えるようになって、これは現実ではない、別にこの文法問題を解かなくてもいいはずだと打ち消すようにしたが、それでも古文や数学の問題になったりして、ずっと続いた。

 火曜日になってようやく復調してきた実感があった。夕方から二時間仕事だったが、それも何とかこなすことができた。途中で胃が少しむかむかしたけれど、最後まで大丈夫だった。帰ってきて、ヨーグルトを食べて、少し寝た。映像もほとんど観ていない。ドジャーズの試合にもほとんど興味を持っていないことに気づいた。あした以降別に見なくてもいいのではと思った。私のエムエルビー観戦はほとんどイチローの引退とともにおわっていたのではないか。

 日曜日の夕方にアニメを少し見ただけだった。まだ、調子が戻ってこないので、殆どの時間寝ているけれど、このあと全快して、酒も飲まず野球も観ないなら、時間がたくさんできるのだけれど、一体何をするんだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ