補遺
前回、ジョン・バースの現在読みかけなのが第二作で前に読んだのが第一作だと書いたけれど、逆だった。いま読んでいるのが第一作。どうしてこちらから読まなかったかというと、当時はまだ翻訳が出ていなかったのではないか。白水社のハードカヴァーが出ていたのは中学生のころか。買ったのは高校生のころかもしれない。サンリオ文庫のが出たのはそのあとか。大学生になっていたのかも知れない。サンリオ文庫が始まったときは、全部読むぞという意気込みだったけれど、直ぐに失速した。あとから、ナボコフの一ダースとかラテンアメリカ文学選集なんかは読むんだけれど。
近くの古書店で数百円で売ってたので買ったのだが、レムの方を読み終えたので、レムの別の作品に移った。そう言えば十年くらい前にサンリオ文庫を何冊か売ったときは一冊五百円で買ってくれたんだよね。今なら五十円くらいか。いま読んでいるレムはメタミステリ的な作品で、こういうのは大好き。ナボコフにもそういうのがあったし、ロブ・グリエの消しゴムもよかった。講談社の新訳を買ったときは、景品で高級消しゴムが当たったっけ。あれ、今どこに在るんだろう。メルカリで売ろうかとも思ったけれど、調べたら定価で五百円くらいだったので、そんなに安いなら出せないな。
大リーグ中継を観てて気づいたのだけれど、ナショナルズの一塁コーチ、パーラだな。ワールドチャンピオンになったときの代打要員で、ベイビーシャークで盛り上がった張本人だ。日本のプロ野球にも一年くらい来ていた。ドジャーズのロバーツ監督だって、私が観始めたころは選手だった。考えてみたら、いま現役でやっている選手たちは、私の子供と言ってもいい年齢だ。
恋愛シミュレイションエイアイがあるとニュースで流れていたので、検索して登録しようとしてみたが、そのときに血液型を入力するところがあって嫌になった。別に嘘を入れたっていいのだけれど、それでも抵抗がある。
血液型占いが流行ったのは中学生くらいのときで、私も本を買って夢中になったものだが、あとから考えてみれば人間をたった四つの分類に当て嵌めるなんて出来るわけがないのだ。単に、こういうときはこうするといいよというアドヴァイス的なものならまだいいのだけれど、あのひとは○型だからこういう人だ、などという決めつけを誘引するのが良くない。そういうのは、やはりレイスィズムに繋がると思うのだ。
転職の面接で、血液型を聞かれたことがあった。私は、どうしてそんなことを聞くんですかと聞いたのだが、因みにですとしか答えが返ってこなかった。これはダメだと思って答えなかった。それだけが理由かどうかはわからないけれど、不採用ではあった。