彼岸
図書館で借りてきた本を読んでいて、飲食店を舞台にした小説の新作だったので、ちゃんとパンデミックで閉店時刻を早めなればならなかったり、客が減って困っているということが書いてあって、これは正しいやり方だろうと思った。テレヴィドラマの相棒が面白くなくなった原因の一つは、現代の日本のはずなのにマスクすらしていないことだった。
それで思い出したのは、オールタイムベストを書いたとき、木地雅映子のことを忘れていた。この作家の作品はぜひとも入れておきたい。学校になじめない子供たちのこころを描いたものが多く、どれも素晴らしいけれど、ちゃんとパンデミックに言及している新しめの作品を入れておきたい。
ぼくらは、まだ少し期待している
コロナ禍は落ち着いてきたと世間ではされているけれど、私はいまだにマスクをつけないと外出できないし、仕事と買い物以外は殆ど外に出かけられなくなっている。毎日見ている暦には、きょうは墓参りに行ったらいいと書いてあって、一旦その気になった。親の墓は京都にあるので、行って来ようかと思ったのだ。彼岸の時期なので、京都駅から送迎バスも出ているし。しかし、結局行かなかった。
代わりに、猫のために本棚を一段、仏壇のようにしているところを、綺麗に掃除して、新しいお供えをした。水を入れていた容器も洗った。前にどこかに書いたけれど、このプラスティック製のコップは、私が歯磨き用に買ったものだった。しかし、猫がこの容器から水を飲むのを好んだので、猫用になったものをまだ使っているのだった。死んでから、何年も経っているのに。ツナ缶と鰹節とチーズがあったのでお供えにした。
私は大体朝のうちに買い物に行くのだけれど、夕方その気になったので買い物に行った。刺身が安くなっていたので買って来て食べた。つばすと鰹と鯵。つばすって漢字でどう書くんだろうかと思って調べたけれど、魚へんに翼と書くらしいが変換されない。一切れずつお供えにするつもりだったのに、忘れていて全部食べてしまった。耄碌しているということだな。