牛乳について
苦手な食べ物はほとんどないと思っていたのだけれど、ひとつ気が付いた。牛乳だ。チーズやバターなどは好きなのに、牛乳は殆ど飲まなくなっているのだった。ヨーグルトも大丈夫だ。最近苛々するので、カルシウム不足かと思って、ヨーグルトを買って食べることにした。プライヴェイトブランドの安いの。
なぜ牛乳が好きではないかと考えたとき、別にそんなに美味しいものでもないのを、小学校の給食で毎日毎日飲まされたからだと思いついた。給食で、食べられないほど嫌いなものはなかったけれど、好きなものはあまりなかったように思う。パンもあまり好きではなかった。コッペパンが基本だが、全部食べられないで、半分持ち帰ることもあったっけ。それをランドセルの中に入れっぱなしにして堅くなって捨てるということもあった。揚げパンはみんなには人気だったけれど、特に好きではなかった。甘いものがそれほど好きではなかったということもあるだろう。食パンにマーガリンとかジャムとか付いてくるときもあった。あるとき、食パンの味が変だなと思っていたら、塩と砂糖を間違えて入れてしまったと言って、メーカーから一枚余分に貰ったときがあったっけ。あれは持ち帰ったはずだが、そのあとどうしたかは覚えていない。家ではトーストを食べていたから、トースターで焼いて食べたのかも知れない。
小学六年生のとき、パンではなく米飯が出ることになった。と言っても毎日ではなく、週一だったか月一だったか。それも白ご飯ではなく、ピラフやなんかの味付きのものだった。質が悪いからそうしていたのかも知れない。
たまに行く銭湯では、いつもフルーツ牛乳を飲んでいた。やはり普通の牛乳は飲みたくなかったのだろう。オロナミンスィーのコマーシャルで、牛乳で割るとミルクセーキになるとか言っていたので、一度試してみたはずだけれど、多分美味しくなかったのだろう、一度だけだったと思う。
中学で給食はなく弁当だったので牛乳を飲まなくて済むようになった。購買で買うプティパンが好きで、ときどき食べた記憶がある。フランスパンの小さいやつである。それだけで満腹になるとは思えない大きさなので、お八つ的に買っていたのかも知れない。パンを売っているのは昼休みだけだった。あとはジャムパンとかチョココルネとかも売っていたのではなかったか。
そう言えば子供のころはジャムパンよりもクリームパンが好きだった。近所の煙草屋で売っていたのを買っていたっけ。スプライトの一リットル瓶などもそこで買った。当時はペットボトルではなくガラス瓶で、返しに行くと普通の瓶だと十円くれた。一リットルだといくらだったのだろうか。
あの店はいつ無くなったのだったか。高校生くらいのときか。コンヴィニはまだなかった。スーパーは中学生くらいのときにできた。一階がイズミヤで二階がボーリング場だった。今はマンションが建っている。