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オールタイムベストまとめ

 やはり記憶力が鈍っているようで、書き忘れていたことが次々と発覚する。私が今まで読んだ本の中のオールタイムベストを選んでいたのだけれど、大切な作家を一人忘れていた。藤枝静男というひとだ。

 ご多分に漏れず、筒井康隆さんの書評で初めてその名前を知ったのだった。それはそのときの最新長篇についてだったと思うが、書店に行ったらそれより前の長篇の文庫本が出ていたので、それを買って読んだっけ。あとから、ある短篇についても言及があった。筒井さんの短篇と同様の筋立てだが、中身が全然違うと書いてあったように思う。

 書評に書かれていたことがきっかけだったのは間違いないけれど、その筆名が気に入っていた。私の親の田舎の一つが静岡で、私の本籍は今もそこにある。かつては郡部だったのが、市に合併されてしまってはいるのだけれど。藤枝も何回か行ったことがあったっけ。

 その短篇や、最新長篇も直ぐに文庫本になり、私は買って読んだ。当時住んでいた町の図書館がリニューアルされて移転した。そこに行ったら、藤枝静男全集があったので、それを全部読んだ。私小説の大家という位置づけなのだけれど、幻想的な内容が気に入ったっけ。そのときの最新長篇をベストに挙げる。

 田紳有楽

 あと書かなければいけないのは、ラテンアメリカ文学についてだろう。読み始めたのはガルシア・マルケスがノーベル賞を獲ったころだ。もちろんマルケスは面白かったが、それよりも私が気に入ったのは、バルガス・ジョサだった。ジョサも後にノーベル賞を受賞した。ジョサの本は翻訳が出るたびに買って読んだ。今も一冊読みかけだ。ラテンアメリカ文学の翻訳は殆ど集めるつもりだったのだけれど、続かなくて、いつの間にか書店から姿を消していたので入手できないものが多かった。古本市などで見つけて買い集めることができたし、新装版も出てきたので、読みたかったものは大体集められたけれど、まだ買えていないものもある。

 古書で買ったものでは、ホセ・ドノソの長篇が面白かった。しかし、ここではやはりジョサの長篇を選んでおく。

 世界終末戦争

 と言うことで、大体出尽くしたと思うので、オールタイムベストをまとめておく。

 本好きの下剋上 香月美夜

 虚航船団 筒井康隆

 骸骨 都筑道夫

 ものぐさ精神分析 岸田秀

 バジル氏の優雅な生活 坂田靖子

 静粛に、天才ただいま勉強中 倉多江美

 エスエフカーニバル フレドリック・ブラウン編

 インヴィンシブル スタニスワフ・レム

 ボーダーライン事件 マージョリー・アリンガム

 オスカー・ブロドズキー事件 オースティン・フリーマン

 さよなら妖精 米澤穂信

 かがみの孤城 辻村深月

 十一文字の檻 青崎有吾

 献灯使 多和田葉子

 スローターハウス・ファイヴ カート・ヴォネガット・ジュニア

 怪船マジック・クリスチャン号 テリー・サザーン

 キャッチ・トウェンティ・トゥー ジョゼフ・ヘラー

 雪白姫 ドナルド・バーセルミ

 田紳有楽 藤枝静男

 世界終末戦争 フリオ・バルガス・ジョサ

 ここまだ書いていてまだ忘れていたものがあったと気づいた。リストだけ書いておく。

 ユニバーサル野球協会 ロバート・クーヴァー

 兵隊の死 渡辺温

 チャイナ・カシミア 川上亜紀

 孤高の妄想 巻上公一

 全部で二十四点。結構多いな。まだ忘れているものがあるかも。あったらまた後日。

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