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サザエさん症候群

オンラインアルバイトはきのうで一旦片付いてしまった。次は水曜日から始まるので、そのあとは書けないかもしれない。

 サザエさん症候群と呼ばれるものがある。日曜日が終ってしまうのが辛いというもの。私にもちょっとはあったのかな。よく憶えていない。

 学校は割と好きだったから、月曜日が来るのはそんなに嫌だと思ったことはない。朝が起きられないということもあまりなかった。寒いときに布団から出るのが嫌だと思ったことはあったけれど。

 夏布団から冬布団に替わるとき、シーツに包まれた布団に入るときのちょっと冷たい感じが好きだった。まだ冬本番ではないので寒くはなかったから、ひんやり感が心地よかったっけ。

 学校は嫌いではなかったが、授業は好きではなかった。小学校のときは、あまりにも簡単で退屈だった。教科書を読めば大体のことはわかったから。それで授業はあまり聞かないで教科書をずっと読んでいた。しばらくすれば最後まで読んでしまうだろうに、そのあとはどうしていたのだろうか。窓の外でも見ていたのだろうか。空想をしていた記憶もない。

 友達はたくさんいた。クラスメイトはすべて友達だった。休み時間には運動場に出て、ソフトテニスボールで手打ち野球に興じた。休みの日には、軟式球で本当の野球をやった。でもやはりキャッチャーはおらず、リードや盗塁は無しだったのではないか。私は野球は上手くなかったので、投手をやらされることが多かった。守備に就くとエラーをするし、投手は適度に打てる方がいいからだ。一塁手が重視されていた。それは、一塁手がボールを捕り損ねるとアウトにできないからだった。

 夜には神社でこっくりさんをやったっけ。怖くもなかったが愉しくもなかった。ただ友達といられることはよかった。中学にはいると、友達は少なくなったし、外で遊ぶよりも教室でおしゃべりをする方が多くなった。西小学校から南小学校に転向した友達が学級委員をやっていた。マンションに住んでいたのが家を建てて引っ越ししていたのだ。親の職業は知らなかった。

 中学生のころ、私は毎朝嘔吐していた。たぶん何か精神的な理由だったのだろうけれど、どうしてだかはわからなかったし、いまもわからない。生き辛いとかそういうことは全くなかったし、吐いた後は元気にジョギングに出かけていたし。ただし当時ジョギングという言葉はなくて、ランニングと言っていた。結構長い距離を三十分くらいかけて走っていたと思う。前に書いたちょっと遠くの書店の方まで走っていた。ランナーズハイになるのが気持ちよかった。

 中二のとき、親友と一緒に文芸部に入った。その親友が二十代で死んだことは前に書いた。中学の卒業式で別の部員に告白の手紙を渡して、振られた。その人とは年賀状のやり取りは少しあったが、それきり会っていない。高校のことはだいぶ書いたからもういいか。

 私たちのころは、土曜は半ドンだった。午前中の授業が終わると家に帰って昼食を摂った。いつもの昼休みより遅い時間にしか家に帰れなかったので、お腹が空いたことを憶えている。週休二日制になったのはいつ頃だったっけ。大学は土曜日にも授業はあったっけ。授業に殆ど出なくなったからか、憶えていない。働き始めたときには土日休みだったように思う。月曜日が来るのが嫌だったのは、そのころくらいだな。

 サーヴィス業に転職して、土日は働いて、平日で二日休むようになった。あるいは土日のどちらか休んで、平日で一日休むようになった。当時は週休二日制の会社は半分くらいな感覚だった。私はそうではない会社には転職しなかった。臨時で公務員をやったこともあるが、そのときも週休二日だったが、偶に休日出勤はあった。今は自営業で、休みは月曜日だけだけれど、夜は吞み潰れるので、サザエさん症候群とは無縁だ。

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