第 二 回
僕は嘘を付いた。逃げるのに利用しようと思ったのと…。
まさか、びっくりするが、なぜかあり得ないことに信じられないが胸がときめいてしまってだ。…つい、であった。
「本当ですか?嬉しいな。嘘でもいいですよ。奇跡っぽいですから。ケガはないですか?」
「しばらく、どこかで二時間ぐらい休めば大丈夫です」
んっ、これ、大人だと変な意味でとられたりするのだろうか、分かんないけど?僕は男の方、ではあったりするが。
「じゃあ、お茶しましょう」
なんか、頬が、赤くなっちゃうな。まだ、時刻としては冬なので暗いが十九時過ぎであった。
「歩けますか?」
「はい」
「おーい。こっちだ。アイツこの辺にいるんじゃないか」
ゲッ、ハンターだ。
マズッ。
とっさに僕は、抱きついた。
アレ、嫌がったりしないな。初対面なのに…。
もしかして、この子、僕のことがめっちゃタイプか。これは手ごたえ的に怖がっている訳では、ないと思うんだけど。それとも、重量挙げの神様説が強く効いているのか?血くれないかな?貰えたら、すぐ復活できる。デートか、協力関係だから連絡先も、教えあえるんだけど。
だが、待てよ。血と言ったら『重量挙げの神様』が完全に嘘で、『吸血鬼』とバレてしまう。“嘘”って本人も言ってたけど、実際完全に嘘で、しかも悪っぽい吸血鬼では好感度の下がり方が底の底になるのでは。
それって終わりだよね…。仲良くなる、関係の。
続く




