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八方美人と気付かない

作者: 街風 れおん

彼は、先日、恋に破れた。


どうも勝率は高いと確信していたらしい。

彼女は空気のような僕とも話してくれる。

そして話も合う。


あまり女性と話さない彼からすると、彼女は一筋の光だった。

わざわざ話しかけてくるのだから気があるのだろう。


だから、勢いで告白した。


そして、玉砕。


彼女からは、「あなたには興味がないから。なぜ急に?」


彼女は誰にでも優しく、どんなジャンルにも精通している、話好き。周囲は彼女のことをこう言う。

【八方美人】と。


彼は気づけなかった。彼女の普通が、彼の中の【射程内】だったことを。


甘く見すぎていたようだ。でも、こんな俺でも、話してくれていた、君。とってもとっても、楽しかったーーーそう彼は言っていたんだ。


それでも彼はめげずにまた次の恋へと、挑戦しようとしていた。















相手の女性とは、一回しか話したことがないのに。


理由:なんだか僕のことをちらちら見てくるんだよなあ



くれぐれも勘違いにはご注意を!


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