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今日も聖女は拳をふるう  作者: こう7
巡礼と唸る拳
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番外編 反省ノートン岩を背負う


私は聖女アリス様の巡礼で護衛隊長を務めました。

出発当初は名誉ある任務を任され意気揚々としていました。しかし、王都に帰還する頃には騎士としての自信はどこか遠くへと行ってしまった。

もっとやれると思っていた。

でも結果は、護らなければならない聖女様にみすみす痛みを届かせた形となった。本人は治せるから大丈夫と言いますがそういう問題ではない。

私は惨めで情けない気持ちでいっぱい。


ですから、更に情けないことですが護衛対象であったアリス様に稽古をつけて頂ける事となりました。

あの人間離れした馬……お力に少しでも近付きたい。

次に機会があるのなら今度はちゃんとアリス様に背中を任せてもいいと安心して貰えるぐらいには強くなりたい。


私の心情を察してくれているかは分かりませんが、すぐに快活に笑いながらいいよと言って下さったアリス様に感謝を。




王都に帰還しすぐにでも訓練!と思いましたが、元第一王子で現賞金首のフリード脱獄事件でしばらくは調査となりそうです。

アリス様にそう伝えると、「だったら調査しながら鍛えたらいいよ。」と無邪気な笑みで告げられた。


お、お手柔らかに…。


調査中に行なう特訓内容はこちら。

・成人男性の体重と同じ重さの岩を背中に背負って生活。もちろん睡眠時も着用との事。


・ミーナちゃん率いる信者軍団が調査の合間で攻撃を仕掛けてくるので躱す。(信者達には了承済み)



調査でまともな特訓が出来ないだろうし最初は軽めでごめんねと謝られてしまった。

私には十分な訓練と思うのですが…。


本来なら死ぬ一歩手前まで身体を酷使して回復させるの繰り返しをしたかった?

しょしょうですか、ありがとうごしゃいます。


調査後の本格的な訓練が待っているかと思うととても膝がガクガクと震えるほど楽しみです。



そして、調査と同時に通称軽めの準備運動が始まった。

背中には岩を縄で固定。

普段とは違う重さだけれど思ったよりも大したことない。

ゆっくりと足腰を鍛えれそう。

問題はアリス狂の信者達だ。


今から街中で聞き込み。

四方どこからでも狙われる、注意して行動しましょう。



「あらノートン、今日からお姉様の訓練ですって?あまり無理せず頑張って下さいね。」


私がいざ出発ってところでスフィア様から激励を頂きました。


「スフィア様ありがとうございます。精一杯頑張ってまいりゅうはっ!?」


突然の衝撃と地面との熱いキス。

一瞬の出来事に何が何だか分からない。


「もうノートンったら、訓練は始まっているのよ。駄目じゃない、ちゃんと躱さないと。」


姫様の靴の裏が目に映る。

そうか、蹴られたのか…。

横腹が凄くジンジンズキズキします。


「申し訳ありません。警戒を怠りません。」


「その意気です、頑張って!」


未だ地べたに優しく手を添える私にスフィア様が手を差し伸べる。


「すみません、ありがとうござふぅいん!?」


「……ちっ。」


差し伸べてきた手が拳へと変わり顔面に迫ってきた。

私は飛び跳ねるように全力で避ける。

普段よりも重い身体が余分に力を奪っていく。



無事?スフィア様に見送られ、王城を後にする。



「さあ、お遊戯の始まりですわ…。」



去り際に姫様がポツリと呟いた気がしたけど、気のせい気のせい。


ノートンは気付かない。

城を出た瞬間からいくつもの視線が狩人へと進化したことに。




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