表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も聖女は拳をふるう  作者: こう7
巡礼と唸る拳
101/223

珍獣捕獲大作戦2

ここはある王城の一室。


ここ最近はニヤニヤしてばかりの珍獣がいた。

今頃、順調に目的が達成しているだろうと成功を疑わない大層な頭脳をお持ちの様子。


そんな彼の所に慌ただしく飼っている私兵数人がやって来た。

念入りに鍵もかけている。


「全く騒がしい、どうしたのだ?」


「フリード殿下、きゅ、急を要する報告がございます!影を語る者からの情報で聖女暗殺未遂の疑いで殿下を捕縛する王命が下ったとの事であります!」


「な、なに!?」


何故私に疑いが…。

あの馬鹿共め、失敗したのか?


「現在、フリード様を捕らえるために騎士達を集めているそうです。すぐに逃げる用意を!」


「お、おう…。しゅ、すぐに逃げるじょ!」


我ながら完璧な計画であったはずだ。

くそっ…何故だ何故だ。


綻びだらけで聖女様の求心力を誤った彼の計画。

まさかただの町人が信仰の力で狂戦士へと変貌したなど誰も予想出来まい。

聖女本人ですら遠い目になる出来事である。



隠していた金や衣類、そして自分の愛剣を携えて出発準備完了。


残念ながら時間切れ。

騎士の到着まであと少し、けれど彼らへの絶望はすでに扉の前までノック中。


新事実、扉は手で開けるものではなく足の裏で蹴り開けるそうです。








王城前で合流した私達3人はお兄様だった野郎の居る部屋へと急ぐ。

今頃、ロイドが騎士を集めているはず。

絶対に捕らえられる前に殴んなきゃ、ね?



トタタタと可愛らしく駆けて自尊心のけだものの扉までやってまいりました。


ロコルさんは扉の先にいる馬鹿を見据えるようにどこまでも冷え切った目を。

ミーナちゃんは何処からともなく取り出した自分の身長と同格の大槌を担ぐ。

私はついつい目の前の獲物によだれが垂れそう。いやん、ちゃんとゴシゴシしないといけません。



私が代表して扉を開けます。

小さくコンコン。


あれ、返事がない?

どうしましょう開けれません、仕方がありません仕方がないのです。


一人で勝手に悩んで解決して少し下がって距離を開けます。ちょっとは助走をつけないと私みたいなか弱いお姉様に抱きしめて貰えないと生きていけない乙女はこの扉を開けられない。


深呼吸をスーハースーハーしてでは行ってまいります。

ミーナちゃん達に目配せしまして一気に乙女の脚力を爆発させました。



「どうおらぁっ!!!」



私は美しいくらい綺麗に弧を描き鉄の仕込まれた右脚を前方に突き出した状態で舞う。

それはさながら天女のよう。

自分で言ってて恥ずかしいですわ。


一般的な扉ではどうにも抵抗出来ない。

あのいつも優しく叩いてくれた少女の姿はない。

扉は我が子の成長を喜ぶようにぶっ飛ばされていく。




獰猛で残虐な3人の瞳が彼らを捉えた。

馬鹿と愉快な仲間達の計5人。

扉を飛ばして現れた人達が女の子の三人組、あからさまにホッとするお馬鹿さんら。



駄目よ、見た目に騙されてはいけません。

貴方達が可哀想な小動物ちゃんで彼女達がとてもこわーい怖い狼さんよ。



油断する子猫ちゃん達に捕食者達が吠えた。



「「「おらぁ、テメーら、往生せぇや!!!」」」



ここは王城内です。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ