再び事件!?
今回は最初に餓死とか死んじゃうとか出てくるので、苦手な方は避けて下さい。
「あー……うー! 」
「……」
「うー!! あ〜あぁ〜! あ"〜! 」
「ヴァル、うるさいよ? 」
ヴァルは顔をあげる。
「だってだってだって! イオは君から血を貰えてるのに、僕は貰えてないじゃん! 僕死にそう……。飢えて死にそう〜! 」
「だって!! ヴァルにはいろいろと危ないところがあるし、私が血を与えて活発になって、ヴァルが暴れだしたりしたら大変じゃない! 」
まぁ、理由は他にもあるが。
「でもでもだって! 僕は人間の食べ物に慣れてないからエネルギーにするには難しいし、かえるとかトカゲとか食べるとかは趣味でも何でもないし・・・。僕、もうすぐで死んじゃうかもよ? いいの? 君が餓死させた! ・・・ってことになっても」
「!? 」
そ・・・それは考えていなかった。だってイオは何でも出されたものは美味しそうに食べて、しかもそれで元気だから死んだりしないものだと思っていた。
「う・・・あの、でも! うぅ」
返す言葉が見つからなくて困ってしまう。
その時、私の目の前に手が現れた。
「聖恋、耳をかす必要はない。こいつが活発になっても困るが、まず聖恋に恐怖を植え付けたのはこいつだ。もとはこいつが悪い」
「イオ・・・」
「ちょ!? 酷くない!? 例え僕が悪いとしても、生き物を餓死させていいと思ってるの!? 」
「あぁ、もちろんだ。お前なら今すぐ餓死しても構わない」
「ヒドイヨーイオクンがイジメルヨー。カナシイヨー」
「まず、例えではなく、明らかにお前が悪い。聖恋は優しいから、酷いことをしなければお前にも血は分けてくれていたはずだからな」
「えー? 」
「聖恋、こんな奴ほっといて学校に行こう。遅刻する。今日は学校だろう? 」
「う、うん」
私はカバンを掴んで立ち上がる。
「じゃ、いってきまーす」
「行ってらっしゃい」
ヴァルは、さっきの顔とは反対にニコニコ笑顔。手を振って送り出してくれた。
「ん、あれ、イオも来るの? 別にいいけど、正直言うとヴァルを見張ってて欲しいんだけど・・・」
「ん? あぁ・・・。聖恋、こいつは魔法を使えないから、外からかかった鍵を外すことは出来ない。だから鍵をかけておけば心配は要らない」
いや、純血種のヴァンパイアなのに魔法を使えるイオがおかしいと思う。
「・・・そっか、なる程ね」
私は念のため、鍵をかけて家を出た。
「ただいまぁ〜」
「ん? あ、おかえり」
・ ・ ・
「ちょっとぉ!!!! 何で鍵かけたのに部屋から出られてんの!? 」
「ん? あぁ、だって、窓があるじゃん。ヴァンパイアは飛べるから、窓から出て玄関にまわって入ればちょー簡単! 」
くっ・・・その手があったか・・・。
その時、ヴァルの口から何かが滴った。
「ん?」
それは、紅い液体。口の端からつと流れていて・・・。ソファに目を向けると、首筋から紅い液体が伝っていて、ソファに横たわっているお母さんが。
「え・・・」
私の顔から血がひいていくのがわかった。
イオは 「あ」 と声を出したけど、今は振り返る必要はない。
「ヴァル、何をしてるの? 」
いや、違うな。
「何を、したの・・・? 」
こんにちは、桜騎です!またまたお久しぶりです!
テストが終わって、やっとログインすることが出来ました!ただ、パソコンでログインしようとしたら、何故か出来ず・・・キーボードを叩く事が出来ず、でも投稿はしたいからと、泣く泣くタブレットから投稿しました。久しぶりにパソコン使いたいです。Twitterも出来ずに泣き泣き・・・。使えるようになるまでタブレットから投稿するつもりです。タブレットはうちにくいんですよね・・・。大変だけど、頑張ります!ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!