腕
ツイッターの方でいただいたアドバイスから、今回から書き方を変えてみました。今までよりも読みやすくなっていればうれしいです。そしてアドバイスをくださった方、ありがとうございました。そして、これから最新話を読んでくださる方、ありがとうございます! 楽しんで行ってください!
「聖恋……。何も覚えてないのか? 」
「何もって? 」
「だって、聖恋が倒れたのは首を絞められたからで……。大丈夫なのか? だるくはないか? 」
そう言われて思い出した。私は、あの少女と話をしていたら急に息苦しくなって、だるくなって……最後に見たのはイオの顔だった。
「私はあの時、首を絞められていたのね? 」
イオは静かにうなずいた。
そして少しうつむきながら、イオは 「済まなかった」 と言った。
「どうして? 」
「俺が……ヴァルと話していて、聖恋から目を離したせいだ。今の百合は普通じゃない。恨みや妬みが抑えられていない状態だ。そんな百合と二人にするなんて、どうかしていた。……本当に、済まなかった! 」
頭を深く深く下げられた。私はあわてて両手を振った。
「そんな! イオは悪くないよ! 悪いのは、私……」
そこで少女が部屋の隅から叫んだ。
「そうよ! 悪いのはあの女よ! あの女がいなければ! ……いなければ、私はこうはならなかったのよ……」
少女はうつむいて、それっきりしゃべらなかった。
「そう……。それに人間の、しかも女の子が相手よ? 私が一人で対応できるはずだったの。それを、もしかしたらイオやヴァルに頼ろうとしていたのかもしれない。悪いのは全て私よ。イオが謝ることじゃないの。ごめんなさい。私がしっかりしてなかったの」
・ ・ ・。
静寂が訪れた。
……本当に、ごめんなさい……。 心の中でつぶやいて、私は口を開きかけた。
「うっざ」
三人、顔を上げた。言ったのは少女だった。
「私、耐えられない。こんなの。私はこんな静かなところで黙っているつもりはない。私は、あんたを殺すためにここまで来た。……それができないんじゃ、ここにいる意味はない」
少女はそれだけ言うと開きっぱなしの窓から飛び降りた。
「ここ、二階なのに! 」
飛び降りたら、死んじゃう!
私はすぐ窓に駆け寄ろうとしたけれど、私の腕をイオがとって止めた。……止められた。
「行くべきではない。着地した音が聞こえなかった。つまり、窓の下の陰に隠れている可能性がある。行って、引きずり込まれて首を絞められたりすれば今度は確実に死ぬ」
「そんな……。それでも! 」
その時、ため息が聞こえた。
「……なんでそんなにきれいなの? 」
「……え? 」
「僕には、君が理解できない。なんで、自分を殺そうとした奴まで心配できるの? ……そんな甘ちゃんだから殺されかけるんでしょ? それとも、自分が殺されかけたって、理解できてないのかな? 」
「そ、そんなことは……! 」
言いかけた時にヴァルは窓から飛び出していった。そんな! ヴァルまで行っちゃうの? 手を伸ばしかけるけど、私の腕は短くて、細くて……私の片方の腕を握っているイオの腕よりも頼りない。いくら私より長く生きているからって……イオの体格は中学生くらい。それに比べて私は高校生。……そんな私の腕をしばらく眺めて、上げていた腕を下した。
私は……あの女の子のことも……自分のことも満足にできないの……?
こんにちは、桜騎です!今回は書き方を変えてみました!上手くできていないところがあるかもしれません。他の方の作品を読んで、勉強してみたいと思います!これからもよろしくお願いします。




