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ヤキトリ女子会1


 場所は焼き鳥のトリキがイイと今日子が言うのでトリキできまった。

 場所柄学生は多い、ただ流石に心愛は一人では焼き鳥屋に入りずらいのか翔子と一緒に行動し一緒に入るのだ。

「いらっしゃいませー 何名様ですか?」

「今二人で、後から一人来ます」

「かしこまりました、ご案内いたします。こちらへどうぞ!」

「あっ一人は煙草吸うんで喫煙席でお願いします」

「しょこたんなんか慣れてる。心愛には新鮮だな~」

「女の子一人だけじゃ入りずらいよねここ」

 約束の時間に五分ほど遅れ、今日子が現れた。

「悪い悪い、ちょっと大学の図書館でレポート書いてて遅くなった」

「きょこたん、待ってたよ~ おいでおいでこっちだよ」

「もう先に注文しちゃったよ。今日子も頼みな、ほれメニュー」

「あっ店員さん、俺はとりあえず生ね」

 翔子と心愛はシャンディ・ガフを注文。

 すぐにドリンクが運ばれ、翔子が音頭を取った。

「えー今夜は健康で前向きな実のある女子会にしましょう。では乾杯!」

〈〈〈まあそんなの、無い話だと思うけど……〉〉〉三人は三様に思うのであった。

「何だか、こんな音頭とるのって翔子は好きだな。なんか学級委員とか生徒会長みたいだよな?」

「……副・生徒会長になったことがあるわ」

「生徒会長さん! しょこたんカッコイイ!」

「いやそこ、副が付くから」突っ込みを入れる今日子。

「俺はそういうのめんどくさいけど、翔子って意外と積極的なんだな」

「意外って失礼ね。あれはあれでやりがいがあったと思うよ、絶対やっててよかったもの。行事とかって遅くまで学校に残って大変なんだよ」

「ふーん、そうゆうものか。なんかたしかに翔子がカッコよく見えてきた。あっ店員さん、お茶ハイ一つ」

「私もお茶ハイ追加お願いします。あっそれから勇人には連絡付けておいたから、今週末に合コンってことでよろしくね。心愛、あんたも参加だからね」

「えっ心愛も? 話が早いね~」

「せっかくの女子会なんだから、話題を作っておいた方が盛り上がるじゃない」

「まあそうなのかな、なんか世話になるな翔子」

「いいっていいって、お互いさまなんだから。それに私って世話好きなんだ、副生徒会長だったしね」

「勇人君ってHうまかったの?」

 急に話題を変えるのはいつも心愛だ。

「ワラサ、お前急に話題変えるなよ。まあ俺も興味は、あるけど」

「えー、あいつバイでしょ? だから少しは女の気持ちが分かるのか、下手ではなかったよ。今度試してみて、そして感想聞かせてよ」

「うわー赤裸々な話してんな俺たち」

 今日子はおもむろに煙草を取り出し火を付けた。煙草ってこういう時に間を取るのに今日子にとっては便利なのだ。

「お待たせしました! もも、手羽先、つくね、砂ずり、せせりになります」店員は翔子が注文した焼き鳥を運んでくる。

「翔子なかなかいいセンスしてんじゃん、呑み助の気持ち分かってる。心愛せせり食べてみろよ、旨いから。こう少し一味振ってな、レモン大丈夫か?」

 とりあえず自分よりも周りの人間が食べてからじゃなくては落ち着かないのが今日子なのだ。

「きょこたんがいうなら食べてみる……心愛初めてなのだ……うっおっおいし~~い! なにこれ! 歯ごたえがあっておいしい、なんだろこの甘味は……」

「ははは、初めてか? それは鳥のネックの部分で結構脂が乗ってるんだ。甘味の正体はその脂のせいさ、俺の親父の好物でもあるんだ」

 なんだか少し鼻が高くなったのか、旨そうに今日子は煙草の煙を天井に向けて吐き出した。

「今日子も食べなよ、あっサラダも注文しようかな。今日子何食べたい? なんか焼き鳥屋って悪くないわね。美味しいわ、あそうだ、心愛は彼氏いるの? どうなのよ、ここは喋ってもらうわよ。店員さーん大根サラダとキャベツ盛り、追加お願いしまーす」

「心愛、年上の社会人さんと付き合ってるよ。もしかしたら結婚までいくかも」

「えっマジで! ちょっと早くない? 学生のうちから結婚しちゃうのかよ、なんかそうなると話し合わなくなるのかな、なんだか寂しいよな、翔子どう思う?」

「一番の問題はお金よ! 社会人さんてどんな仕事してる人? 収入は? 実家は裕福なの? 子供はどうするつもり? 子育てしながら大学にいようなんて甘いわよ。思っている以上に育児ストレスって母親にかかるのよ。彼はそういう事に協力してくれるタイプなの? ギャンブルはするの? お酒は? 煙草は吸う人? 蓄えはあるの? 私達も前にちゃんと両親に相談したんでしょうね。 彼はどこに住んでいるの? 結婚してどこに新居かまえるのよ。結婚式は挙げるの? 新婚旅行は行きたいでしょう? 他にもいい人現れるかもよ? よく考えてるの?……………………」

「おいおい、そんないっぺんに答えられないってゆう。朝まで話してても終わらないぜ」

「ごほん、まあせっかくの女子会なんだし、ここはひとつ、……彼との夜の方はどうなのよ?」

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