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存在  作者: ゆうひ
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突然彼女のことを思い出していた。もう彼女が死んで四年経つというのになぜ今思い出しているのか不思議だった。自分でも忘れていたつもりだったのに。



「話聞いてる?!」


「え?!ごめん‥なんだっけ??」

「だから〜!映画!榊原が主演の映画だよー!今度の日曜行こうって言ったじゃん?何時に待ち合わせするかなーっておもって!

‥‥なにかあったの?」

「ごめん、疲れが溜まってて‥。じゃあ13時に待ち合わせしよう。お昼は一緒に食べてから映画でいいよね?」

「そっか‥最近大学でも忙しそうだもんね、もう寝よっか!電話切るね!おやすみ」


高校二年生から付き合っている彼女との電話中に、疲れていたんじゃなくて今別の女性について考えていたんだ、なんて告げたら彼女はどれだけ怒るだろう。

しかし今考えていた女性は四年前に死んだ女性。

不思議なことに今になって思い出していたのはきっと彼女が死んだのがこの季節だからだろう。身も凍るような寒い冬だった。雪が降り積もり、故郷の村は辺り一面真っ白な雪景色に変わっていた。

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