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「魔女姉妹の勝手にレスキュー」(セーラー服と雪女 第20巻)  作者: サナダムシオ


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⑥ 作戦会議

 村からほど近い森の中に、ちょうどいい草原が見つかったので、彼女たちは、そこに2台のビートルを降ろして、停車させることにした。


「実を言うとね…。」

 クルマから出るなり、雪子がおもむろに二人の妹に語り出す。


「…私、ジャンヌに御宣託を告げる三人の天使って、てっきりアヌンナキたちだと思ってたのよ。」

「ああ、ナルホド。」

 香子は素直に相槌を打つ。


「ほら、彼等って、人類の歴史に度々介入してたじゃない?だから今回もきっとそうだと…。」


「分かりませんよ。お姉様。」

 横から由理子が言う。

「私たちの出現タイミングが少し早過ぎて、彼等のお株を奪ってしまったのかも…?」


「…それならそれで仕方が無いわね。まぁ、私たちの姿は、彼女から見て逆光だったから、余り姿は分からなかったかも…だからあの後、仮にホンモノが現れて、同じセリフを繰り返しても、モンダイ無しでしょ?」


「うふふ、そうかもですね~。」

 由理子は何故か楽しそうだ。


「さて、今後のプランだけど…。」

 雪子が二人を近くに呼んで、急に小声で話し出す。

「こんな所で…どうせ誰も聞いてませんよ。」

 香子も一応、小声でツッコミを入れる。


「なんか、何処かでサン・ジェルマンが聞いていそうで、イヤなのよ。実はさっき、明智光秀の所でも、先回りされていたのよ。」

「ああ〜。」

 二人の妹は納得した。


 三人の姉妹は、その後も引き続き小声で談合を続け、プランの確認を終えた。

「じゃあ、イイわね?」と雪子。

「了解。そういう事で!」と二人の妹たち。


 そこで一旦、2台のビートルは解散となった。


 まずは、片田舎の農家の娘に過ぎないジャンヌ・ダルクを、どうにかしてシャルル7世に、面会させなければならなかった。彼女の父が、いくら地元の顔役だとしても、コレは中々の難題だ。


 雪子は取り敢えず、4年後のジャンヌの元に現れた。

 ただし、今回は彼女に、ハッキリと自分の姿を見せるため、光学迷彩の特装モードを使用して、どこから見ても、天使に見えるようにした。


 つまり金色のウェーブヘアーに、フリル付きのふわふわワンピース、という出で立ちであった。ついでに背中には、大ぶりの白い翼を付けておいた。


 いつも黒っぽいロングヘアーに、冬物のセーラー服姿しか他人に見せない雪子としては、自らの主義に反する、違和感バリバリの格好だった。


 正直な話、この場に妹たちや、サン・ジェルマンが居なくて、彼女はホントに良かったと思っていた。



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