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「魔女姉妹の勝手にレスキュー」(セーラー服と雪女 第20巻)  作者: サナダムシオ


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㉚ 超イヌネコ会議

 それから更に数日後の事だった。

 広い時空の彼方の、とある場所で、犬族と猫族の、共同定例会議が行なわれていた。


「議長!」

「うむ、猫族ミケーネ王子。発言を許す。」


「報告します。やはり、惑星ガイアのハダカ猿族のメス、真田由理子は、将来有望な人材です。好戦的なニンゲンたちの中で、唯一無二の博愛主義者。その愛は、他種族にも向けられており、彼等と我々との橋渡し的存在になり得るかと思われます。」


「そうか。他には?」

「議長!」

「犬王アヌビス。発言を許す。」


「吾輩も同感で有ります。彼女の何でも許容する心。包容力はホンモノです。ただ自らと、その家族に敵意が向けられた場合にのみ、好戦的になる、と本人は語っておりました。」


「うむ。では以上の発言を踏まえ、惑星ガイアの真田由理子の件を、重要調査記録として、暫く保存する事とする。別件で、何か報告は?」


「議長!」

「猫族ミケーネ王子、発言を許す。」

「実は、惑星ガイアの真田雪村の件で、ご報告が…。」

 すると、急に広い会議場全体がザワザワし始めた。


「皆の者、静粛に!猫王子、発言を。」

「はっ。彼は再び、例のチカラを使用しました。」

 またザワザワする一堂。


「おい、雪村って、あの鳳凰の生まれ変わりの…。」

「例のチカラとは、惑星ニビルを飛ばしたあの…。」

 アチラこちらから、様々な呟きが聞こえて来る。


「静粛に!ミケーネ王子、続きを。」

「はい。彼は、家族を守るための正当防衛とはいえ、爬虫類族アラハバキ王の、戦闘員の全てを、王もろとも、あろう事か、ブラックホール送りにしてしまいました。」


 会議場には、三度目のザワメキが起こった。

「そんなのはもう、神の振る舞いではないか…。」

「鳳凰は、つまりフェニックスだからな…。」

 

 その騒然とする会議場で、静かに挙手をする者が現れた。

 すると、議長の指示を待たずして、その場に、アッと言う間に静寂が戻ったのだった。


「猫族獅子王レオン、発言を認める。」

「そのニンゲンと鳥族の始祖との、ハイブリッドの存在の件は、以前から、我々も注視しております。幸いな事に、彼の心には、罪の意識が有ります。つまり、決して破壊行為を楽しんでいる訳では有りません。」


「議長。」

「犬族狼王ウルフィ、発言を許す。」

「その件に関しては、我々狼一堂も、同意見であります。ただ、引き続き、彼に対する監視活動は必要かと…。」


「うむ。では以上を踏まえて、惑星ガイアの真田雪村についても、最重要案件として、記録に留めておく事とする。猫王子、犬王、我が議会としては、引き続き両名の観察を頼む。」


「はっ。」「確かに。」

 二人は各座席で、同時にソレを承諾した。


「議長!」

「猫族虎王ディガー、発言を許す。」

「惑星ガイアのニンゲン、真田雪子の件はよろしいので?」


「その件に関しては、以前の会議の決議通り、引き続き注視するに留める。彼女の行ないも、ニンゲンの領域を超えてはいるが、我々が対処できぬようなレベルではないゆえ。それでよいな?」


「はっ。了解しました。」

「では、今日の会議はこれにて閉会とする。次回開催日は…。」


 さて、この会議が、今後どんな波乱を巻き起こすのか、それとも、特に何も影響無いのか…乞うご期待です。


 以上で第20巻は完結です。

 次回、第21巻にご期待下さい(>ω<)

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