表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「魔女姉妹の勝手にレスキュー」(セーラー服と雪女 第20巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/30

㉙ 文化と文明

「ところで、そもそも、何の話なんですか?」

 ジャンヌと一緒に同じテーブルの席に着いた鷹志が皆に尋ねる。


「高次元の文明人とは、どんなモノかって話よ。」

 香子が言った。


「好戦的な人類は、次元が低いんだってさ〜。でも、二人目、三人目の奥さんと同時に仲良くするのは、次元が高いらしいよぉ〜。」

 由理子は不貞腐れ気味だ。


「ああ、そういう文化って、確かに有りますよねえ。」

 鷹志のまさかの肯定意見。

「えっ?」

 目を剥く二人の姉妹。


「いや、ボクはもちろん、ユリちゃん一筋ですよ。くれぐれも誤解無きように!」


「あのお、私のトコロでは、王様は、たくさんのお妃様に囲まれてましたけど…。それに、私はカナリ好戦的と言えます…。」

 ジャンヌはそう言って笑った。


「ジャンヌはいいのよ。だってソレは王室への愛、宗教への愛のためだったんだし、中世ヨーロッパのハナシなんだもの…。」

 由理子がフォローに入る。


「愛のため、宗教のため、と称して戦争を始める。ソレも危険な発想です。」

 猫王子のミケーネが呟いた。


 みんな黙ってしまった。


「…とにかく、これからの未来を作る私たち自身が、しっかりしなくちゃって事でしょ?」

 香子が、言った。

「そうね。過去の歴史から学ばなくちゃね?」

 由理子も言った。


「我々はこれからも、キミたちの進化の行く末を、見守らせてもらうよ。」

 犬王と猫王子が、異口同音の言葉で言った。


「お話がまとまったようで、ナニよりですな。」

 コーヒーのおかわりを持って来たサン・ジェルマンがそう言うと、その場に居たみんなは、何だかホッとしたのだった。


「決めたわ。私、いつか必ず、アナタたちから、オーバーテクノロジーを教えてもらえるくらい、精神的に成長してみせるから!」

 由理子は言った。


「うむ。楽しみにしておるぞ。」

 最後にアヌビスがそう言って、お茶会はお開きとなった。


 その道のりは長く、遥か未来まで続くのだろう。

 それは、不老不死ではない由理子にとって、実際、厳しいハナシである。


 しかし、その子、孫の代までかかっても、決して諦めずに理想を追求し続ければ、いつかきっと…と、思いたいサン・ジェルマンなのであった。


(私も見守らせてもらいましょう。)

 そう思うサン・ジェルマンもまた、実は随分昔に、人類の進化に介入する事を諦めた経緯があったのだ。


「Heaven helps those who help themselves.」

 やはり"天は自ら助くる者を助く"なのだ。

 この世に、神が居るならば…だが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ