表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「魔女姉妹の勝手にレスキュー」(セーラー服と雪女 第20巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/30

㉓ ヤツラの総攻撃

 時に西暦1991年2月5日の火曜日。

 時刻は夜19時55分。

 真田雪子は、自分の研究所のエントランス前で、その時を、仁王立ちで待っていた。


 セベク王が予告した時間まで、あと僅かだ……彼が自分を騙す可能性についても、チラリと雪子のアタマをかすめたが、彼は高貴なる戦士だ。まさか、そんな事はするまい。


 やがて20時になった。

 その日の夜空は、幸か不幸か、雲がスキマ無く空を埋め尽くし、星が一つも見えなかった。そして、その一部に今、丸く大きな穴が開きつつあった。


「来たわね。」呟く雪子。

 戦闘機、ヘリコプター、それに空飛ぶ空母やバイクのような乗り物……に乗ってアラハバキの軍勢が、どんどんコチラの空間に押し寄せて来る。


 アラハバキの王は、雪子が王子に手にかけたのが、余程許せなかったらしい。

 このおびただしい敵の数を見れば、アチラさんの本気度が窺えるというものだ。


 雪子はまず、イシュタル戦でやった分身の術を使って自らの数を500人程に増やした。

 そして、両手を上に挙げ、敵を待つ。


 それは別に、降参のポーズではない。

 彼女はその状態から、最近習得したアノ技を繰り出すつもりなのだ。


「お姉ちゃん、お待たせ!」

「あら、来たのね?……香子まで。今日は平日なんだから無理しなくてもイイのに。」


 そのタイミングで、妹の由理子と香子がやって来た。

「面白い体験は、独り占めしないって約束したでしょ?」

 由理子と香子が、ユニゾンでそう言った。


「ああ、そんな話もしたわね?」

 雪子は、両腕を挙げたまま笑った。


「私も由理子も、街ではそれほど役には立たないけど、この森林公園前なら別よ。ところで、それ、何のポーズ?元気玉でも出すつもり?」


「そんな、鳥山明センセイを冒涜するようなマネは、しないわ。まあ、見ていなさい。」

 迫り来る敵の軍勢までの間合いは充分になった。

 雪子は、すかさず攻撃を開始した。


 アラハバキたちの頭上から、次々に稲妻が走り、雷が落ちた。ハイテクな兵器ほど、こういうモノに弱いのは、異世界共通の事実だった。


 たちまち空中空母も戦闘機も不調になり、空の壁にぶつかっては、その辺りに不時着して行く。 


 それは、杉浦鷹志とサン・ジェルマンが共同で開発した、新型の電磁防壁が、研究所の上空まで、ほぼ球状に張り巡らさられていたからだ。


 だから、内側でどれだけドンパチやっても、外側の街には、一切迷惑がかからない仕組みなのだ。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ