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「魔女姉妹の勝手にレスキュー」(セーラー服と雪女 第20巻)  作者: サナダムシオ


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⑰ 種明かし

「さて、雪子さん。」

 改まって語り出すサン・ジェルマン。

「…なによ?まだ、何か?」

 ちょっと不貞腐れ気味の雪子。


「まあ、まあ、一応種明かしをさせて下さいよ。コレ、楽しいんですよ?」

「そうね。アナタはね?」


「そもそも雪子さんは、ボクのビートルを借りて行きました。」

「そうね…もう分かったわ。」

「一方、ウチにはまだ他のビートルが3台も残ってました。だから…。」


『同じ時間軸内の、情報の傍受は簡単だった。』

 サン・ジェルマンの発言と同時に、ユニゾンで、雪子が同じセリフを被せた。


「そうなんです。よって今回の場合、盗聴器も発信機も必要有りませんでした。」

「確かビートル同士で、情報を同時に共有する機能が、有るのよね。」


「その通りです。しかもアナタは、車内で何度も重要な会話をしてくれました。」

「ああ…そうだったわねえ。確かに全て筒抜けだわ。私がスパイなら、失格ね?」


「あまりにもあからさまだから、ひょっとしてワザとなのかなと、疑いましたよ?」

「私だって、ウッカリする事くらい有るわよ。」


「当然の事ですが、赤いビートルの中に居た、由理子さんと、香子さんにも、情報はダダ漏れでした。」

「そうでしょうとも。」


「だから、ジャンヌとの初対面にも、先回り出来た訳です。」

「ああ、もう、穴があったら入りたい気分よ。」


「それから天草四郎の邸内には、由理子さんと香子さんに、スパイとして入ってもらいました。近習の者に化けていたんですよ。分からなかったでしょ?」

「…すっかりお手上げね。」


「更に付け加えるなら、アナタの左手首には、ボクがプレゼントした、リングが付いていました。」

「もう、勘弁して。」


「さて、今から申し上げるのは、別の側面です。」

「なに?まだ有るわけ?」

「ボクは最近のアナタを観察した結果、アナタが近々何を企んでいるのか、大体掴めました。」

「今度は伯爵お得意の、洞察力って訳ね?」


「それで、少しでもアナタの計画を後押しするために、とある情報をアナタに与えました。」

「…?」


「それがすなわち、リアル人体模型の製法ですよ。」

「ああ…そうよね。」


「アレは元々、アナタが活動中、何かの都合で死んだフリが必要な場合のために、考えたモノでしたが…アナタは別の使い方をしましたね。」


「割と簡単に、顔面のテクスチャーの形を変更出来たから、私以外のヒトの死んだフリにも使えたわ。その節は、どうもありがとう。」


「ジャンヌ・ダルクと天草四郎の顔が、偶然良く似ていた、というミラクルも手伝って、有効利用していただけたようで、ナニよりですよ。」

「そうね。アレには私も驚いたわ。」


「まあ、ぶっちゃけ、あの人体模型には、発信機が付いてましたがねえ?」

「ソレにはもう、驚かないわ。」


「まあ、そういった訳で、ジャンヌ・ダルクさんを、コチラへご案内する運びとなりました。」


「知らないオジサンが迎えに行ったのに、彼女、よくついて行ったわねえ?」

「真田雪子の遣いの者です、と名乗りましたので。」

「彼女、純粋で素直だからねえ。」


「それに、アナタに貸したのと色違いの、グリーンのビートルで行きましたから。」

「…そうか。そうよね。」


「ついでに二代目の卑弥呼に、カグヤさんが元気だって事も、伝えておきましたよ。」

「何時もながら、抜かり無いわねえ。流石だわ。」

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