来たる夜
空が朱く染まっていた。
今日も平和な一日が過ぎ夜を迎えると常にいがみ合いを続けるエルフやドワーフも、戦争を続ける兵士たちもそう思っていた。
この大陸、時計大陸の中央に存在するダマーヴァンド山に夕日がかかり夜が訪れる数刻前に夜が、闇が空を覆った。
それは唐突だった。その闇の訪れに気づいた数名を除き、多くのものにとってはそれは予期せぬ絶望の、死の訪れを感じさせるに等しいものであった。
常にいがみ合いを続けるエルフやドワーフも、戦争を続ける兵士たちも人知の及ばない存在とされた精霊さえも只々その場に崩れ落ちることしかできなかった。
しかし、闇はその数秒の隙を見逃すほどではなく、悪意を大陸中に振りまいた。が、人類もまたその隙をつかせるほどではなかった。
例えば、ダマーヴァンド山の南に存在するフェリドゥーンそこは人が中心とされた大国であった。
「でかいのが三つ飛んでったな。一つはここ、あとの二つはエルフとドワーフんとこに一つづつか」
そう言い闇の侵略の前に、男が一人立ち塞がった。
それはたった一人の青年だった。
その鍛え上げられた肉体に、しかし童心を忘れていない幼げの残った風貌をしていた。
もう到達しようとしている闇を前に揺れる髪は、黒い。
闇を彷彿とさせる不吉の象徴ではなく、神秘を表すような漆黒の頭髪
彼は剣を抜き、正門から飛び降りて闇と対峙した。
おい…なんだありゃ。そう彼が声を漏らすのも仕方がなかった。
形にないように思われた闇は姿を変え、数十メートルにもなる竜に似た容姿へと変貌した。
男と竜が互いの出方を疑う中、先に動いたのは男だった。
懐に入るべくただ駆ける。が、竜もそれを許すはずもなくその翼をもって飛翔した。
男は竜に制空権を与えまいとその脚力をもって跳んだ。対して竜は飛んできた虫を叩き落とすが如く鋭いかぎ爪を振り落としたが、男はにやりと笑いその爪をつかみ背中へ上った。
竜が男を振り下ろそうと体をよじる時間すら与えず一閃が走り宙へと首が舞う。
首が離れ生物としての形を保てなくなった闇は霧状になり消えた。
「質量をもつほどの闇?」闇と対峙した男は戦いが終わってからその異質さに気づいた。
空を見上げると先ほど空一面を覆っていたはずの闇は存在感はそのままに数メートルほどに小さな亀裂となっていた。
「ふむ…何が原因かわからないが、本体が空を破るのにはまだ時間がかかるのか?」
先ほどの竜が闇の本体ではないことを理解し、これから訪れるであろう厄災について考えを巡らせながら
男が剣にを柄に戻し戻ろうとしたとき、
「だ、だんちょ~」情けない声が耳に届いた。
初めまして!この物語を読んでいただきありがとうございます。
初めて小説というものを書くので書きたいものがうまく表現できないことがると思いますが何卒何卒
じゃんじゃん意見くれるとうれしいです。
ではまた~




