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剣聖の孫  作者:
44/44

魔王討伐

誤字脱字などが多い筆者の作品を読んでくだり本当にありがとうございました。

 同盟軍が大量の魔物達と対峙している中ルシアン達は精鋭部隊とグリフォン達の背に乗りギリア王国の王都へと向かっていた。不気味な森の上空を数時間飛んでいくと海に面した絶壁の上にある大きな城と街が見えてくる。ギリア王国の生き残りの民に渡せれた地図を見て確認する。


 「あれがギリア王国の王都で間違いなさそうだ。リア、城門の内側に俺達を下ろしてくれ!」


 「うん!」


 ルシアン達は城門の内側に降りると精鋭部隊と共に魔物達を切り払っていく。


 「門を閉めてくれ!破られる前に決着をつけよう!アルナディア殿下!精鋭部隊とよろしくお願いいたします。リア!門に群がる魔物をグリフォン達にお願いして蹴散らしてくれ!」

 

 「分かった!皆気をつけてね!また後でね。」


 「任しておけよ!リアちゃん!」


 サーディスがそう答えるとルシアン達は城内へと向かった。暫く城内を探すが魔王らしきもの姿はなくルシアン達は城の地下を目指した。途中で遭遇した魔物達を次々と切り伏せて薄暗い地下への道を進んで行くと大量の骸が転がっていてその先には大きな部屋があったりアナの光の剣がいっそう輝きだした。


 「恐らくこの中ね!」


 「一気にせめようぜ!」


 そうサーディスが言うとエティアスが扉を思いっきり蹴破って全員で中に入る黒い甲冑を身に着けて椅子に座っている男とその隣にいる女の姿が目に入る。


 「光の剣!!お前達は!?」


 「そこに座っているのが魔王ね?目覚める前に貴方を倒させてもらうわよ!」


 アナがそう言うと女は短剣を手にして自らの胸を深く突き刺した。


 「な?!」


 「、、、魔王様、復活の為に私の命を捧げます、、、、、。」


 女が倒れて事切れると椅子に座る魔王の身体が暗い霧に包まれる。

 

 「アナ!復活する前に光の剣で貫け!」


 「ええ!!」


 アナは霧に包まれる魔王に切り掛かろうとした時その場にいた全員を衝撃波が襲い吹き飛ばした。そして魔王の血の様に赤い目が光り椅子を立った。


 「フハハ!!我は復活した!!」


 「お前にはまた眠ってもらうぜ!ルシアン!」


 サーディスとルシアンは魔王に切りかかるとその刃は魔王を切り裂く、しかし魔王は平然としていた。


 「アナ殿下は!?」

 

 「気を失ってるわ!」


 「シャノア殿!アナ殿下を頼む!カリアン、セシアお嬢様は魔法で援護を!アナ殿下が目覚めるまで時間を稼ぐぞ!」


 魔王がルシアンとサーディスを衝撃波で吹き飛ばすとエティアスが魔王の頭に魔法の剣を見舞った。魔王の頭は二つに割れるが直ぐに再生する。


 「エティアス!伏せて下さい!」


 エティアスが伏せるとセシアとカリアンが放った魔法の矢が魔王の胸を貫いたが魔王は気にせずエティアスを思いっきり踏みつけた、そして衝撃波でカリアンを吹き飛ばす。セシアは再び呪文を唱えようとすると魔王は目にもとまらぬ速さでセシアの首を掴み持ち上げた。


 「ッ!!」

 

 「セシアお嬢様を放せッ!!」


 立ち上がったルシアンが背後から近づいて魔王の腕を切りつけると魔王の腕は直ぐに再生して標的をルシアンに変えた。不気味な笑い顔で剣を抜く。


 「久しぶりに剣を振るうのも悪くはなさそうだいつまで持つかな?騎士殿?」

 

 そう言うと魔王はルシアンに剣を振るって行く。ルシアンは強烈な力の魔王の剣を塞ぐとエティアスとサーディスが同時に魔王に切り掛かる。魔王は二人の剣をは弾くとセシアがルシアンの剣に魔法を掛けた。魔法を掛けられた剣でルシアンは魔王に切りかかると魔王の顔が少し歪む。


 「人間ごときが!!この私に傷を!!」


 そう言って怒り狂った魔王の身体から強烈な衝撃波が放たれるとルシアン達全員を吹き飛ばした。魔王は倒れたルシアンに止めを刺そうと近づく。

 

 「ルシアン君!!」


 「この男が大事か?それならばその死にざまをよく見ておけ!!」


 魔王がルシアンを持ち上げて胸を貫こうとした時部屋全体に強烈な光が走る。目が眩んだ魔王が再び目を明けて部屋の様子を見るとアナが光の剣を構えてたっていた。


 「それは!?光の剣か!?」


 「今度は私が相手よ!」


アナが魔王に光の剣を振るうと魔王は手していた剣でそれを防いで反撃していく、アナは徐々に魔王に押されていく。起き上がったエティアスがセシアに自身の剣に魔法を掛ける様にいって剣に魔法が掛かるとアナに加勢して剣を振るった。そしてエティアスの連続攻撃が魔王の胸を貫いた。魔王に苦悶の表情が浮かぶ。


 「今です!!アナ殿下!」


 「セイッ!!」


 アナは気合の声を聞くと魔王の左肩から光の剣で魔王を切り裂いた。


 「ヌオオオオ!!」


 光の剣で切られた魔王の傷は再生することはなかった。


 「これで終わりよ!!魔王!!」


 アナはそう言うと魔王の心臓を貫き、続けて首を跳ねた。倒れた魔王は二度と動く事は無かった。


 「皆!無事?」


 シャノアは気絶したままのサーディスに駆け寄るとセシアはルシアンの元へと駆け寄った。


 「サーディスは大丈夫だよ!」 

 

 「ルシアン君!目を開けて!」


 ゆっくりとルシアンは目を開けた。


 「セシアお嬢様、、、」


 「ルシアン君!良かった!」


 意識がもうろうとしているルシアンにセシアは喜んで抱き着いた。ルシアンはセシアを抱き返すと言った。


 「俺なら大丈夫です。セシアお嬢様もご無事で、、、、。」


 「あーあ見てられないぜ、、お熱いのは後にして精鋭部隊と合流しようぜ!」


 「サーディス!余計な事は言わない。」


 「サーディス君の言う通りです。早く精鋭部隊と合流して城を離れましょう!」 


 ルシアン達は城門に急ぐと精鋭部隊が門の前で待機していてグリフォン達が魔物達と戦っていた。


 「皆さんご無事で!魔王は?」


 「倒したわよ、アルナディア殿下。」


 「良かった城門はもう長く持ちません、脱出しましょう」


 「リア!脱出するぞ!グリフォン達を呼んでくれ。」


 「うん!ゾルフィ!皆!」


 グリフォン達が城門の内に入ると精鋭部隊はグリフォン達の背に乗って城を後にした。それから数時間後同盟軍も平原での戦いに勝利していた。


 「勝ったぞー!!」


 「やりましたなフラック将軍、後はアナ殿下達がどうなったかですな。」

 

 「フラック将軍!グリフォン達が戻ってきます!!」


 「やったか!!皆!我々の勝利だぞ!!」


 「勇者アナ殿下!!万歳!!」

 

同盟軍の歓声が起こる中、英雄となったルシアン達は厚い歓迎を受けてグリフォン達から降りった。同盟軍が各国に戻るとルシアス達もそれぞれの帰る場所に向かった。アナはアストリア王国の王都に戻ると勇者として称えられた。シャノアは司祭としてアシナントに、サーディスはノエリアから男爵の地位を授けられて金鷲獅子騎士団の副団長を務めリアはアシナントの城に住みルアと毎日グリフォン達に会いに行きルシアンとセシアは婚約の約束をした。エティアスとカリアンはセシアに付き従いセシアの私兵としてアシナントの城に留まる事にした。


  魔王を倒してから5年後正式にルシアンと結婚したセシアのお腹には小さな命が宿っていた。ルシアンとセシアの養子になったリアはこれから姉になる事を喜んでいた。


 「近々子供がうまれるそうだな?団長殿。」


 「おめでとう!」


 「ありがとう、サーディス、シャノア。」


 「子供が生まれたら久しぶりにアナを呼ぼうぜ!」


 「ああ、そうだな。これからも支えてくれよ副団長」


 「任せておけよ。」


 「ボクもいるよ!」


 「ああ、よろしくシャノア」


 「ルシアン様!お子様が生まれそうです!」


 「直ぐに向かいます!ルイードさん。」


 「シャノア、俺達もいこうぜ!」


 「うん!」



そして再びハルウニアから魔王の脅威はなくなり南の大陸には平和が訪れた。



 完

この話でハルウニア物語は完結です。読んでくだった皆様本当にありがとうございましたm(_ _)m

自分の書く作品を見ることがあったらその時はまたよろしくお願い致します(=^・^=)

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