ギリア王国へ
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金鷲獅子騎士団を引き連れてアストリア王都へと着いたルシアン達はアストリア王国の王ロアとアナに会い、王都の警備係としてルファール王国から派遣された事を伝えると王都の警備の任に着いた。聖堂にいるシャノアと合流するとアナに呼び出され話をした。前線の様子が気になっていたサーディスは戦況を再会したアナに聞いた。
「久しぶりだな、アナ」
「元気だった?サーディス。皆も良く来てくれたわ。ルシアン、貴方はルアさんの後を継いで伯爵になったのね?」
「ああ。」
「そして俺はルシアンの騎士団の副団長になったってわけだ。親父の領内の様子は?」
「魔物達は依然として南部から進軍を停止しているそうよ。フラック候が何度かギリア王国へ斥候を出しているそうだけど戻ってこないそうよ。恐らくだけど斥候達は生きていないかもしれないわね。」
「再び攻め込まれるのを待つだけか、、、、。」
「、、、リアちゃんのグリフォン達に乗れば様子を伺えるかもしれないわね。」
「なるほど空から様子を伺ってギリア王国内に潜入して調べるわけか、、どうする?ルシアン」
「、、、、、、、そうだな。命令にはないけど王都の警備はルイードさんと騎士団に任せて俺達はギリア王国に向かおう!リア、後でグリフォンを呼べるかい?」
「うん!ルシアンお兄ちゃん。」
「ルシアン!私もいくわ!」
「おいおいアナ、お前はロア陛下から許可を貰ってないんだろ?」
「私の国の民が侵攻されて殺されたのに何もしないなんて王家の血を引くものとして納得いかないわ!あれから厳しい剣の訓練もしてきたし役に立ってみせるわ!それに私達、仲間でしょう?」
「アナ、、、」
「ルシアン君、私もハートランド王国の王家の血を継いでいます。私が貴方の傍にいることを許した様にアナさんも一緒に連れていくことは出来ないでしょうか?」
「セシアお嬢様、お聞きください。ルシアン君は今や一国の伯爵であり騎士団の団長です。ノエリア陛下から王都の騎士団の警備を任されたのにアナ殿下を連れて殿下の身に何か起きた時にロア陛下は何も言わないかもしれませんが、国家間の問題になり責任を取らされるかもしれないのです。」
「、、、、そうね、分かったわ。私はここで待っているわ。」
「アナ、、、すまない。この戦で何か進展があったら真っ先に報告するようにするよ。」
「分かったわ、気をつけていってきて皆。グリフォンの事は城の皆に話しておくわ。」
「ありがとう、アナ。」
そしてルシアン達は次の日、平民のような服を買うとゾルフィの背にのり王都の警備をルイードや金鷲獅子騎士団の騎士隊長達に任せて王都を後にギリア王国へと偵察に向かった。




