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剣聖の孫  作者:
30/44

セシア達の到着

アトレンの街が襲撃されてから一日後帰還したザイン達やシャノアを見てルシアンはサーディスの安否をシャノアに聞いていた。シャノアは自分の事を守る為にサーディスが囮となってオーク達に囲まれて勇敢に戦って捕らえらえたのを最後に見た事をルシアンに話した。

 

 「ごめんなさい、ボクのせいで、、、、、。」


 「、、、、いや、シャノアだけでも無事で良かった。」


 「、、、、」


 その時上空に飛ぶ影を見て街の兵士や騎士達が慌てていた。


 「グリフォンが来たぞー!」


 「街の外に降りたぞ?!」


 「ルシアン君グリフォンってもしかして、、、、。」


 「ああ、リア達かもしれないな。ゼノス伯爵とカルザス様に伝えに行こう!」


 ルシアンとシャノアは軍議室に向かいグリフォンは味方であるかもしれない事を報告した。最初は驚いて何故グリフォンが味方なのかをゼノス伯爵が聞くとルシアンはビーストテイマーの資質を持ち魔獣や野生の動物と心を合わせて協力させることが出来るリアの存在を伝えるとグリフォンの様子を見に行くことを志願した。カルザスとゼノス伯爵がルシアンとシャノアの志願を聞き許可するとルシアン達は城塞都市の門を開いてもらいグリフォンの元に向かった。グリフォンの元へと来るとリアがグリフォンから降りてセシアやエティアスとカリアンも近くにいることをルシアン達に教えた。


 「リア!こんな危ない所に来るなんて。」


 「ごめんなさい。でもセシアお姉ちゃんがルシアンお兄ちゃんの事凄く気にしてたから。」


 「、、、、セシアお嬢様は何処に?」


 「町から少し離れたところでエティアスおじさんとカリアンさんとゾルフィの仲間達と一緒に待ってるよ!」


 「ゾルフィの仲間?」


 「うん同じグリフォンの仲間!悪い奴ら沢山いるみたいだからゾルフィに仲間を呼んで貰えるように頼んだんだよ!」


 「分かった、シャノアはグリフォン達を攻撃しないように伯爵と閣下に説明しにいってくれるかい?」


 「うん、分かった。ルシアン君リアちゃんを怒らないであげてね。」


 「分かったよ。リア、シャノアが戻って来たらセシアお嬢様達を呼べるかい?」


 「うん!」


 暫くするとシャノアの説明を聞いたカルザスとゼノス伯爵そしてザインとシャノアがルシアンとリアの前にやって来る。


 「ルシアンにリアよエティアス卿やグリフォン達は何処に?」


 「リア、頼むよ。」


 「うん、カルザスおじいちゃん少し待ってて。」


 リアは心の中でゾルフィの仲間を呼ぶ、数十分経つとグリフォン達が次々街のすぐ近くに降り立ってセシアとエティアスとカリアンがグリフォン達の背から降りた。


 「ルシアン君!」


 「セシアお嬢様!こんな危険な所へ、、、」


 「ごめんなさい。でも私は後悔したくなかったのです。」

 

 「セシアお嬢様、、、。」


 「エティアス卿にカリアン殿、そしてリアよ。良く来てくれた貴公らの様な騎士や魔術師そしてこのグリフォン達が味方に付くなら戦局は変わるだろう。礼を言うぞ。」


 その言葉にカリアンが返す。


 「いいえ、フラック候閣下、私達が来たのはセシアお嬢様の行動があったからです。」


 「ハッハッハッ!ルシアンよ。良き恋人がいて私も助かったぞ!」


 「いえ、閣下、、、、そんな」


 真っ赤になるセシアとルシアンを見てカルザスはさらに笑って祝福した。その様子を見てエティアスは初めてセシアがルシアンに特別な感情を抱いている事に気がついた。


 「グリフォン達を加えた作戦を練ろうと思う、リアよお前にも参加してもらいたいがいいか?」


 「うん、カルザスおじいちゃん。」


 街に入っていくルシアン達を追ってエティアスが続くとカリアンがエティアスに聞いた。

 

 「エティアス、セシア様とルシアン君の関係が気になりますか?」


 「カリアンお前は気づいていたんだな?俺はいっかいの騎士で親ではないがルシアン君で良かった。そう思ってる。」

 

 「私も同じ気持ちです。二人を見守っていきたくなりませんか?」


 「ああ、そうだな。」


 街を入るルシアンの横顔を見ながら歩くセシアを見てエティアスはそう言った。


 

 

 

 


 

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