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剣聖の孫  作者:
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救援に

 王都から行軍する白聖騎士団達と司祭達はゼノス伯爵の城塞都市にまだ魔物達が居ない事を確認して街にはいる。街は避難民や怪我を負った兵士や騎士達で一杯だった。司祭達のリーダーはシャノアや他の司祭達に直ぐに怪我人の手当てをするように言った。白聖騎士団とルシアン達騎士見習い達が街の中央まで入ると。ノーゼンがやって来てカルザスと白聖騎士団の現副団長ザインと騎士隊長達を連れて王城へと招く。しばらくすると教官の騎士の一人が戻ってきてルシアン達騎士見習いに整列するように言ってルシアン達が整列すると教官は指示を出した。


 「お前達を二つの部隊に分けてリーダーを二人、選出する。イアンズとサーディス!お前達二人がリーダーだ!他の騎士見習い達は均等になる様にどちらかのチームに加われ!」


 教官の指示どうり騎士見習い達がサーディスとイアンズの隊に分かれた。


 「イアンズ!サーディス!お前達はそれぞれ部隊の副官を選んだ後、副官と共にゼノス伯の居城に入り軍議室に来るように!」


 「ハイッ!!」


 「分かりました。教官!」


 教官の騎士が城へと再び向かうとサーディスはルシアンをイアンズはボドランという騎士見習いを副官に指名して4人でゼノス伯爵の居城に入り軍議室を目指した。ルシアン達が軍議室に入るとカルザスやザイン、ゼノス伯爵やノーゼン達そして司祭のリーダーが話し合っていた。カルザスが状況を深く聞く。


「斥候によりますと魔物達はゆっくりとですが今はアトレンの街へ向けて進軍していてそのまま北上してこの街に進軍してくる思われます。」


 「アトレンの街の人々は全員非難したのか?」


 「はい、しかし老人や幼い子供やその親などは街に留まっているようです。」


 「敵の数は?」


 「先発する魔物達は1万はいるようです。」


 「敵に人間の指揮官はいるのか?」


 「確認できておりません。」


 「、、、30年前に終わッた70年の戦乱では常にギリア王国の将校達が魔物を先導していたが、、、それに侵攻が遅いのも気になる。」


 「確かにそうですな、魔物達のこれほどの大規模侵攻は今までにない事、ギリア王国は関与しているのかも不明ですな。」


 「何より酷いのは魔物達に襲われた後の街の惨状です。話を聞けば生きたまま魔獣に幼子などが喰われていたという報告もあります。」


 「、、、ここからアトレンの街までは早馬でどのくらいかかるか?」


 「1日ほどで着くと思われます。」


 「ザイン、救出部隊を編成するぞ、特に馬になれた騎士達を集めろ。ゼノス伯、この街で使える馬車を全て使かわせて頂きたく思うがよろしいか?」


 「勿論です。フラック候爵閣下、アトレンの街の民をよろしくお願いいたします。」


 「うむ、救出部隊の人選と指揮は任せるぞザイン。残りの騎士や兵士はこの城と街に配備する。」


「かしこまりました。」

  

 「副団長!俺は馬術に長けています!その任務に同行させてください!」


 サーディスの一言にザインが言った。


 「お前がか?」

 

 「はい!アトレンに友人が何名もいます。どうかお願いします!」


 「、、、、ゼノス伯はどう思われるか?」


 「サーディス、、、私は、、、」


 「親父、俺はどうあったとしてもいくぜ。後継ぎには兄貴達がいるだろ?」


 「、、、、、わかった。ザイン卿、息子を頼みます」


 「ルシアン!部隊はお前にまかせるぜ!」


 「サーディス。俺も一緒に、、、、」


 「駄目だ、ルシアンお前は馬に乗るのがまだまだだからな。」


 「私達司祭も何名か同行しましょう。」


 「分かりました。よろしくお願いします。」


 ザインとサーディスを始めとした救出部隊は編成が終わると馬車に乗った数名の司祭を馬車に乗せてアトレンの街に向かって行った。馬車に乗る司祭達の中にはシャノアもいた。

 救出部隊が王都から出て一日でアトレンの街に着き歩けない老人や子供達を馬車に乗せて出発するところザインの元にオーク達が進軍してきてことが伝えられた。


 「歩けるものは今すぐ王都に向かわせろ!私達は足止めするぞ!」

 

 ザイン達は街に留まり戦いの準備をした。逃げる人々を誘導してシャノアも街に留まっていた。


 「いいか!無駄に命は散らすな、敵をある程度抑えたらに囲まれる前に我々も街をでるぞ!」


 「はい!」


 シャノアの姿を見たサーディスは大声でシャノアに逃げる様に言った。


 「シャノア!お前も早く逃げろ!」


 「でも!」


 そこへオーク達がなだれ込んでくる。騎士とオークの戦闘が始まると留まっていたシャノアにオーク達が向かってくる。


 「クソっ!!」


 シャノアに迫りくるオーク達の何体かを剣で倒してサーディスは囮となって魔物達を引きつける。


 「サーディス!!」


 その様子を見た騎士の一人がシャノアを抱きかかえて自身の馬に乗せてザイン達は戦線から離れて行った。


 「サーディスーッ!!」


 囲まれたサーディスは勇猛果敢にオーク達を切り伏せたがやがて馬から引きずり降ろされて捕まッた。


 「コイツドウスル??」

 

 「クソ!!殺すなら殺ろせ!」


 「ショクヨウニシヨウツレテイケ!」


 サーディスは気絶させられるとオーク達の後方に連れていかれた。


 つづく

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