新たな世界2
あれからなんだかんだ月日が流れ、10年後。
ユメ:俺は10才になった!この10年間、色々したなぁ!学校や、習い事にたくさんやった!さらには、俺が今いる国はユグドラシル王国と言うことも分かった!いかにも、異世界らしい!そして今いるのが1番西にあるグレースの街。ちなみに俺の両親は貴族ではなく平民。ただの美男美女の夫婦だった。
アレク:ユメー、起きたら朝飯の用意を手伝えよー!
ユメ:分かってるよ!けど今日は誕生日なんだから、今日くらいはやらなくても……
アレク:ダメだ、毎日やって習慣にしないと大人になったら困るぞ?
ユメ:はいはい、分かったよ!
クレア:2人ともその辺にして、朝ごはんを食べましょう!
ユメ、アレク:はーい!
朝食を終えて部屋に戻った。
ユメ:結局この、10年間で1回も危ない事はなかったなぁ。
まぁ、この国も平和だし、俺の考えすぎだったのかなぁ!
スキルも使ったことは無いし、、いやそもそもこんな世界じゃ一生使わないかも!?くそっ、もっと考えなおせばよかっ……
その突如、国に予期せぬ来客が現れたのだった。そう、モンスターだ!
街人A:早く逃げろー!!
街人B:きゃー!誰か助けてー!
アレク:ユメ!クレア!はやく来い!
クレア:分かってるけど、色々と持ち物が!
アレク:そんな事は今はどうでもいいだろ!!
ユメ:なんだ…あれ。
窓の外から見えたソレは、巨大な竜の形をしたモンスターだ
った。
街人C:あれは…まさか…
街人D:そんな…あれは禁忌の赤竜…アルカンシア!?
ユメ:アルカンシア?本で読んだことがある。この世界に7匹いる禁忌の魔物の1匹だ。でも、なぜこんな街に!?
そう考えている間に、空が紫色に光った。ブレスが来る。
アレク:クソっもう間に合わないか!
クレア:ユメ!はやく逃げて。
ユメ:とりあえず逃げるしかないかっ!
咄嗟に門に向かって走った俺。そして、紫色の光線が街に降りかかる。
街人達:ぎゃー!
奇跡的にブレスが当たらなかった俺はおぞましい光景を目の当たりにする。