5. 帰宅の途
夜勤明けの軽食の後。
ミスティとオニールは帰宅の途に着き
共に歩いていた。
「寝る前の食事は
二時間開けた方が良いんだ」
「又屁理屈屋が何か言っているよ!」
オニールの言には
ミスティは直ぐに突っ掛かる。
「だから屁理屈ってな……!
聞いた方が身の為だぞ?
二時間は開けないと……
胃の中身が逆流するんだ。
繰り返すと……!
悪い病気、「癌」にも成る!」
オニールは慣れたものでめげずに続ける。
「逆流すると……?」
今一人。 共に歩く者が訊く。
やはり夜勤明けの者である。
オニールが応えて続ける。
「「胃」は食ったモノを溶かす部分です。
なので!
喉が溶かされちゃいますね!」
「はぁあ?
其れ以前に
「胃」とやらが溶けちゃうんじゃあないの? ソレ!」
やはりミスティが突っ掛かるが。
「いや! 「胃」は!
溶け難く出来ている! 難く、だ!
だから精神的に嫌な事続きだったりして
体調が悪く成ると……!
胃に穴が開く事も有る!
「胃潰瘍」という病気だな!」
オニールはやはりめげずに続ける。
「で! 胃の中身が逆流したら!
焼ける様と言うか
強く酸っぱい感じがするのだな!」
「あ! 其れとか矢鱈ゲップが出たり?」
共に歩く者の一人が
オニールに続けて言う。
「あー……!
寝る前の食事には気を付けた方が良いっすよ先輩!」
オニール、とミスティは新人なので。
共に歩く者達は皆先輩であった。
「だからー……!
副隊長に食わせて貰ったスープを最後にしてー……!
ゆっくり寝る支度をするのが良いと!
だから有難いって言ったんだよ!」
とオニールは締めくくる。
「はっw! オンナノコじゃあるまいしw!
アレで足りるのw?」
ミスティはオニールを小馬鹿にしないと気が済まない様だが。
やはりオニールは構わず続ける。
「晩飯はな! 派手にしたいヤツが多いだろうけど!
軽くすべきなんだ!
誰でも!! だ!」
オニールが強調する様に。
食が貧しい世の中でも
晩に大量に食べる、
のが一般的だったりするが。
其れは体に悪い!
のである!
「寝ればやっぱり内臓の働きも弱るから
消化不良にも成るしな!」
「しょーかふりょー?」
「だから溶かすのが不完全に成るんだ!」
ミスティは突っ掛かる割には
話に付いて行けない所が有る様だった。
「抑も何で溶かすのよ!」
ミスティの疑問は其処からであった。
「大雑把に言ってだが
生き物の体の材料は「蛋白質」と言ってな?
其れこそ数え切れない数の「元素」が集まって出来ていて!
其れは
生物種に拠って異なる!
言い換えれば
組み合わせで生物種が決まる! んだ!」
「「元素」?
「土」「火」「風」「水」?」
「違う!」
「此の屁理屈屋ああああ!!」
ミスティはオニールに否定されて激昂するが。
やはりオニールは構わず続け。
「組み合わせで生物種が決まるのだから!
一度崩さないと食ったヤツ自身の材料に出来ない訳だな?」
と説明を締める。
「という訳で!
少し時間を開けて後は寝るだけにした方が良いっすよ先輩方w!」
とオニールが声を掛けると。
「あはは……w!
今度の新人は矢鱈物知りな様だねえw?」
等と言いながら。
大きな建物に入って行く者達が何名か。
男女分かれて
二つの建物へと入って行く。
ミスティも其の一人。
警備隊員の寮であった。
「じゃあお休みw!」
オニールはミスティにどんなに噛み付かれても
気安く声を掛ける。
「お休みー!」
素っ気ない様にだが。
ミスティも挨拶を返した。
ミスティ「やっと到達しましたあ! 五千文字!!
後十倍頑張れ作者あ!!」
オニール「いや後九倍で良いだろう」
ミスティ「屁理屈屋があっ!」
オニール「だから……! もう良いが!
余分に多く見たら気も萎えるだろうから
正確にだな……!」
ミスティ「ぐちぐち細かい事をお!
さあ作者には馬車ウマの様に執筆して貰わないとねっ!」
オニール「ウマ好きだなw!
ミスティにとっては天敵の筈だがw!」
ミスティ「其れよ! 未だ描写が無いけど!
私の才能とか職業とか!」
オニール「「職業」ってのは仕事上の……ではなくて
ファンタジーな能力的なヤツなw!」
ミスティ「コレジャンル「ハイファンタジー」だもんね!」
オニール「ミスティはもう多少は描写有るじゃあないかw!
技名なんかもw! ああ植物的なヤツなんだなとw!」
ミスティ「職業名まで出なきゃあ!
カンペキじゃないっしょ!」
オニール「隊長なんか名前も出ていないんだからw!
落ち着けよw!
因みにw! 職業名は初めて見たら
「はあ?」って成りそうだなw!」
ミスティ「オニールのがねっw!」
オニール「いや俺のは初見でも或る程度分かって貰えるぞ?」
ミスティ「何でよナマイキね!」
オニール「いや他作品でも少しは見る様なヤツだからな!」
ミスティ「はぁー! 全くコスいオニールね!」
オニール「其れこそ何でだよ!
……えー……! 予測なんかすると
ちょっとした暇潰しにでも成るのではw? とw!」
ミスティ「所で! 作者、前話も今話も!
プレビュー確認ど忘れしてヤベー!
とか言っているけど!」
オニール「なー? 前話は問題無かったけどなー?
今話はどうだろう? 綱渡りだなw!」
ミスティ「其れでは其んな所を確認しつつ!」
オニール「次話を待とうw! ってかw?」