24. 隊長出陣
警備隊隊員であるミスティは
女性連続殺人事件を追って
森の中、
邪教の祭壇へと辿り着いた。
被害者は生贄にされていたのだ。
今回捧げられそうになったのは
上司、副隊長フラウであった。
フラウには
ミスティの特殊能力……職業「森林戦士」で分かる
目印が付けられていた。
植物由来の香水であった。
見事フラウの元へと辿り着き。
生け贄の儀式の最中の
邪教集団を倒した。
実際倒したのは
見た目は兎も角大先輩の
「戦士」ネッキーであったが。
其れも利き手は武器「金属補強の棍」を保持して
左拳だけで全員倒したのだった。
「其うだぁw!
私は此の左手だけで戦って上げましょうw!
少し位は楽しめるかも知れませんよw?」
「……何言ってんだ? ミスティ……!」
「野伏」オニールが
ジト目でツッコむ。
「ネッちゃん先輩、正に其んな大活躍じゃない!」
「其の呼み方止めろっへぇ言ったろが!」
ミスティは今度は
ネッキーにツッコまれる。
ネッキーは歯並びが悪く
滑舌が良くなかった。
兎も角。
「副隊長はミスティが介抱してやってくれ!」
オニールは外套を渡しながら促す。
フラウは全裸で
石の寝台に寝かされていたから。
だがミスティは嫌そうで。
「此んなきったないの……!」
「悪かったな?!
けど最低限の洗濯位はしてんよっっ!!」
オニールは泣きそう? だった。
兎角早く
フラウを保護しなくては成るまい。
同時に。
未だ殴り倒しただけの
邪教集団を拘束もしなくては成らない。
其処で? ミスティが。
木々に向かって手を翳す。
邪教の祭壇の所は森が開けていたので
遠くに掌を向けたのだ。
すると。
しゅるしゅるしゅるっ! と。
細長い何かが
ミスティの手元に飛んでくる。
植物の蔓であった。
「コレで殺人犯共を縛って!」
ミスティは其れの把を
ネッキーとオニールに渡す。
「便利ら事った」
一言有って
ネッキーが受け取る。
其して
ミスティはフラウの介抱、
ネッキーとオニールは邪教集団の拘束を其れぞれしていると。
「やあ。 もう終わってしまったかな」
隊長フェネックが
何時ぞやの夜盗を伴って現れる。
其の人物は元は夜盗だが
「司法取引」に拠って
警備隊の手伝いをさせられているのだ。
ミスティ達は
皆慌てて敬礼しようとするが
フェネックは押さえる仕種で制止して。
更に元夜盗に目を遣る。
「手筈通りに」
元夜盗は本当に
姿を消す、とばかりに立ち去る。
「隊長自ら此んな所に!」
オニールがフェネックに尋ねる。
と。
「副隊長が攫われて
隊長が出ない訳にはいくまい?
まあ本部を調整するのも手間だったし
もう片付いてしまった様だがw」
フェネックは少々おちゃらけた風に応える。
「いやあ縛るの手伝ってくれ!」
ネッキーは隊長相手でも
割と遠慮無く言える様だ。
「やw! 済まない!」
フェネックも砕けた様子か。
邪教集団は皆
腹を殴って倒されているので
意識が有り。
「こっ……後悔するぞ……!」
「邪魔しおって……っ!」
口々に怨嗟の声を吐く。
つい。
「何言ってんのソイツ等!」
ミスティは訊いてしまう。
裏切り者、というかニセ隊員のリモンドが
ちらりと言っていたのが気になってしまったか。
邪教集団の一人が。
得意気に語り出す。
「くっくっくっ……w! 実はだな!
「神」は! いや「神属」は!!
人類の味方ではないのだっw!!」
ビクビクビクッ
ミスティが。
其れはもう体中に電流でも迅ったかの様に
身を跳ねかせる。
其処で透かさずオニールが。
「あーだから悪魔を頼ろうと思ったかっ!」
さっさと話を切り上げる。
ミスティが宗教関係は苦手なので。
オニールは話をぶった切ったのだ。
邪教徒は語りを止められて
面白くなさそうだが。
ぶっちゃけると其ういう事、
だったのだろう。
邪教徒共はもう何も言えなかったが
見るからに皆膨れた。
と。
「巫山戯るなっっっ!!!!」
隊長フェネックの大喝が森に響いた。
ミスティ「まー本作は間が開き過ぎですが!」
オニール「今話迄に仲本工事さんがお亡くなりになりました」
ミスティ、オニール「「ご冥福をお祈り致します」」
ミスティ「仲本サンと言えば!
ドリフが人形劇で『西遊記』やってたんだけどっ!
沙悟浄だったね! ね!」
オニール「マニアック過ぎるんだがっっっwwwww?!(大爆笑)
其れからとうとう
本編でもネタやっちゃってるよなっw?!(大爆笑)」
ミスティ「何時も愉快なミスティさんと呼んどくれっ?」
オニール「似合わねえよっっっwww!!!!(大爆笑)
……其れよか仲本さんな!
交通事故でお亡くなりになったそうで!
犯人は公表されていないのか?」
ミスティ「まー晒されたら
公開処刑!!!! 待った無し!!!!
だから?
構わんと思うけどっ!!!!」
オニール「なー?
運転手サンには気を付けて欲しいモンだな?」
ミスティ「現代社会だって死と隣り合わせだぞ! と!(嗤)
クルマって罪な道具ねえw?(嘲笑)」
オニール「馬車の時代から轢き殺される事件は有ったが!
キュリー夫人の夫! とかな?」
ミスティ「おー! 馬車ウマ!」
オニール「ミスティやっぱウマ好き過ぎるだろっ?(大爆笑)」




