22. 到達
森での戦い。
警備隊隊員のフリをして潜入していたリモンドを。
ミスティは破った。
ミスティは植物的な能力を使う職業「森林戦士」だとやらで。
木々の根を操作してリモンドを拘束したのであった。
「えー。 どうでも良いけど」
ミスティは既に地に足を着いているが。
リモンドに投げやりに問う。
「事が片付いたら回収して欲しい?
どうせ死刑だろうけど」
「其んな訳有るかっ!」
リモンドは激昂する。
文明度が低いと
簡単に死刑……というか
其の場で処刑、と成るものだが。
ミスティは冷たい目で続ける。
「ヒトを殺しておいて何逆上してんの?
盗っ人猛々しいとはよく言ったものね」
「おれは実行犯じゃあないし
犯人一人につき複数殺してもいないのに
死刑は横暴だ!」
リモンドの叫びに拠ると
此の地域「リープタウン」では
「永山基準」に近いモノが有る様だった。
「永山基準」とは簡単に言えば
死刑にするかどうかの判断基準である。
日本では
死刑に成る事は中々無いと言えよう。
其んな地域での事ではあったが。
「巫山戯るなっっっ!!!!」
ミスティは激怒した。
「其んな巫山戯た計算してる時点で
悪質極まりないわっっっ!!!!
はあ……っ!!
腐れ外道なんかと喋るモンじゃないわねっ!
ポンコツ裁判はどう判定するのかしら!!」
ミスティはもう
リモンドを置いて歩き出す。
「お前っ! 後悔するぞっ!!」
リモンドは尚も叫ぶ。
「お前呼ばわりするなっっ!!
煩い黙れっっっ!!!!」
ミスティも叫び返す。
もう叫び合いであった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ……っっ!
警備隊ってっ……!
悪人打ちのめせるかと思っていたけど
実際には不必要な怪我もさせちゃいけなくて
すっっっごいストレスだわ……っ!!」
ミスティは。
森を迷いなく歩きながらも
気分を落ち着かせるのに苦心していた。
「こっそりボコッと殺っても
隊長気付くだろうなあ……」
ミスティの心のストッパーは
隊長フェネックの様だ。
どう在っても納得等出来ないながらも。
リモンドと離れる程に
何とか無理矢理落ち着いて。
ミスティは森の開けた場所に着く。
其処には。
石造りの。
如何にも、な祭壇が在った。
どう見ても。
生け贄を捧げる為の
石の寝台。
捧げる相手であろうモノの石像は
どう見ても禍々しい。
寝台の周りには
此れ又禍々しい如何にもな邪教徒達。
魔女の帽子と目出し帽が合わさったかの様な
頭の先が尖っていて目だけ出した覆面に
ローブを着ていて
誰が誰だかは一切分からない。
何より。
寝台には。
副隊長フラウが全裸で横たわっていた。
其れを見たミスティは。
全身に鳥肌が立ち――
――
オニール「事件現場を目の当たりにしたミスティは。
どうするんだろうねえw? って所かw?」
ミスティ「フラウさんを助ける! に決まってんでしょうがっ!」
オニール「所がミスティは
宗教関係の事にはヘタレるからなあw?」
ミスティ「煩いわっっっ!!
……其れにしても本作更新が二ヶ月近くっ!
ホントに作者は夏はへばりやがったわねっ!!」
オニール「ははは……! 夏は
キーボードに汗がっっっ!
となったら一大事だからなあw?」
ミスティ「言い訳は要らん!! 作者書けえいっ!!」
オニール「もう秋だなあ、という感じだし。
大丈夫じゃあないかw?
立秋は八月七日だった様だなw!」
ミスティ「天高くウマ肥ゆる秋!
今こそ作者を馬車ウマの様にして書かせるっ!」
オニール「だから何で其んなにウマが好きなんだよw!」




