21. 対決
警備隊には潜入目的で入隊した実質敵のリモンドが
新米隊員ミスティに鞭を振るう!
と。
ミスティは蔓の様なしかし物質ではない何かで
自身を引っ張って鞭を躱していた。
終いには
何本もの蔓の様なもので宙吊りに成った。
リモンドが地面に敷き詰めたかの様な途轍もなく長い鞭で
分かっていても避けられない攻撃とやらを繰り出したから、
であった。
「一応訊いておこうかしら」
ミスティは冷然と口を開く。
「お前にはヒトの意識を奪う様な技は無いわね。
一味は何匹居るの? 三十匹位かしら?」
「おいソレ台所の黒いアイツかよっw!
んで何だ? 其の質問はw!」
リモンドは一匹見たら~というと或る虫に擬えられて
苦笑いして返すが。
「フラウさんを攫うのに
其のままじゃ無理だったでしょうが!
其れよりも! ゴキブリはまあ
害虫扱いしているのはニンゲンの勝手だけど
不思議と事件なんかも
一件目にしたら
見ていない所で三十位は起こっているって
オニールが言っていたわねえ?」
「其の話引っ張るのかよっw! って
オニールのヤツも屁理屈言うなw?
三十件ってえ
どの位の範囲見れば当て嵌まるんだよw!」
「ねえ~?」
何やらミスティはリモンドと話し込んでしまったが。
詳細に言えば其れは割合の話で
重大事件が一件有ったら世の中全体では三十倍は事件が有る、
という事だが。
「まあ良いわ。
お前なんかと喋っても仕方ないし」
「おw? 第二ラウンドってかw?」
リモンドは面白そうにミスティに応じるが。
「何言ってんの?」
ミスティは冷たく言い放つ。
と。 同時に。
ぐばあっ っ
「ぬぅあっっ?!」
リモンドは叫ぶも。
地面から湧き起こった細長く枝分かれした多数の何かに
足を……否!
あっという間に全身を絡め取られる!
木々の根であった。
「なっ……んだよ此りゃあ!」
リモンドは全身を根に絡め取られたが
喋るのは出来た。
「まあ植物は
自力で動くのは珍しいけど。
「森林戦士」たる私は
比較的お手伝い出来るって訳よ」
ミスティは懇切丁寧に解説してくれる。
いや理屈はさっぱりだが。
「素の実力はどん位か知らないけど。
森で私と戦ったのがお前の運の尽きね。
後お仲間?
コソコソしている積もりか知らないけど
森の中じゃあもう私には筒抜けってやつね!」
ミスティが冷たく告げると
「くっっっそがあぁあ……!」
リモンドは悪態を吐くが
もう為す術は無い。
「実力勝負だったらお前なんかに――」
「お前とか呼ぶな」
リモンドが尚も言い募ろうとすると
ミスティはぴしゃりと遮る。
と。 流石にリモンドもしどろもどろに成るが。
「いやだって其方は言ってるじゃ……」
「私は言われたくないの。
だから尚! 嫌なヤツには言ってやるけど」
やはりミスティはぴしゃりと言い。
「勝手だねえぇえぇえっっっ?!」
森に
リモンドの悲しそうな叫びが響いた。
ミスティ「はぁ……!
前話からの更新は遅いし
サイトの方でトラブル発生? だし!」
オニール「仕方ないんじゃあないかw?
間が悪いってのは有ったかも知れんがw!」
ミスティ「はぁ出番が無いオニールは余裕ね」
オニール「ソレを余裕と言うのは酷くないかw?
いや「森林戦士」サンには分かっているだろうけど
俺だって楽している訳じゃあないしw?」
ミスティ「其れは其れとして!
暑いから? 更新ペース減退ね!
作者根性無し!」
オニール「はははw! 無理なく行きましょうってなw!
皆様におかれましてもお気を付け下さいw!」
ミスティ「良い子ぶって!」
オニール「俺「子」だなんて恥ずかしくて言えないぞw?」
ミスティ「良い子ぶってっ!!」
オニール「嫌がらせかよっw!」




