15. 事件の見極め
朝礼後隊長室に呼び出されて。
副隊長フラウが「無断欠勤」だ、という扱いに
ミスティは不満を訴えたのだったが。
隊長フェネックも個人としては其うは思っていないが
世間的には其ういう扱いに成るのだ、と
諭したのであった。
其して。
「所で。
止めておけ、と言っておいた
事件を追う事を。
未だ続けている訳だなw?
ミスティアナ隊員!」
柔やかな様で目が笑っていない顔で。
フェネックは圧を掛ける。
「え゛っ? 其んな事……ないデスよ……?」
ミスティは狼狽えに狼狽えて返答するが。
「いやもう自ら言っちまっているからな?」
オニールはジト目でボソリと呟く。
途端。
「アンタが言ったのかあああああ!!」
ミスティはオニールに噛み付く。
「ミスティが!! 言ったんだっ!!
自分の言動には責任を持て!」
オニールは即反論するが。
フェネックは。 二人の大騒ぎには
全く動じず。
「確認しよう!」
と言い出す。
「フラウ副隊長が本日出勤してこなかった。
普段の副隊長を知る我々は
異常事態だ、とは思ったが。
ミスティアナ隊員は
例の殺人事件の関連だと思った訳だ?
何故なのかね?」
「今日が新月だから? です!」
ミスティはしどろもどろに答えるものの。
「説明に成っていないなw?」
フェネックは柔やかにダメ出しする。
「えー……?」
事実。
ミスティは言葉を続けられない。
困った様にオニールに目を遣る。
オニールは溜息を吐き。
「殺しの手口から生贄の儀式かと思いまして。
ならば悪魔崇拝か?
其れならば聖なるものとされる満月の反対の夜を選ぶか?
という順に推測してまス」
「生贄」、「儀式」、「悪魔崇拝」の所で。
ミスティは肩を跳ねかせる。
其れはもう。
身を以て其ういう類が苦手ですよ、と
示すかの様に。
しかしオニールは話を止めないが。
「生贄は捕らえてから大事にする訳でもないだろうから。
前日辺りから犯人は動き出して
当日にはどうしても確保、という所だろうなと。
其して。 丁度其の辺りに
副隊長行方不明、って訳っすね。
すわ今度は副隊長を生贄にする気か?! と。
ミスティは焦った訳です」
「ふむ。 しかし。
フラウ副隊長とて警備隊隊員。
只捕まるとも思えんよな?」
フェネックは疑問を呈するが。
オニールと直接話す時とは
明らかに様子が違う。
ミスティに聞かせる為、
という風か。
「其れはでスね。
犯人には獲物の抵抗力を奪う何かが有るだろうと。
推測したんすね。
だとしたら、と。
副隊長でも、危ないのではないかと……!」
オニールが話を続けると。
ミスティはもう
我慢が成らないとばかりに
身を震わせる。
「隊長……! フラウさんを……!
助けに行きましょう……っ!」
もう泣きそうに懇願するが。
「待てミスティ!
闇雲に捜しても
寧ろ遅れてしまう!
予測するんだ!
的確に見付けられる機会を!!」
止めるのはオニールだ。
「アンタはっ!! 薄情なのっ?!」
ミスティはオニールを詰るが。
「わたしはオニール隊員に同意する」
フェネックがオニールを擁護する。
「肝心なのは。
フラウ副隊長が無事な内に。 的確に発見。
する事だ。 遅れては決して。 いけないのだ。
確実に。 見極めないとな」
「何でっ!! 其んなに呑気でいられるんですかっっ?!」
ミスティは絶叫し。
「うっわぁ……! とうとう……!
言ってはいけない事を……っ!」
オニールが呻く。
フェネックは。
冷めた目で。 オニールに尋ねる。
「オニール隊員。 確信しているのだよな。
今は未だ。 フラウ副隊長は無事だ、と」
「はい。 真夜中、詰まり。
「南中」とは真逆の頃迄は、無事かと。
生きているという意味では、でスが」
「ふむ、「南中」。
太陽が正午の位置に在る事だな」
フェネックが態々オニールの言を言い直しているのは。
やはりミスティに聞かせる為の様で。
「ミスティアナ隊員。 厳しい事を言うぞ?
世の中。
本人がどんなに頑張りました、等と言っても。
結果が伴わなければ認められない。
其れは分かるかな?」
「はい!」
其れにはミスティは即答する。
「ならば。 どんなに慌てて見せた所で。
今直ぐにフラウ副隊長を見付けられないのならば。
単に頑張りましたとでもいう風に見せたい、という。
自己弁護にしか成らない。
分かっているのかな?」
フェネックの目は厳しいが。
「う?」
ミスティは
分かっていない
という反応だ。
フェネックは諦めた表情に成り。
続ける。
「わたしとて調べていない訳ではない」
と言うと。
フェネックの背後に
すっと。
人影が現れる。
「っお前はっっ!!」
ミスティが叫んだ。
「おいおいw!
お前呼ばわり嫌いなんじゃないのかよw!」
オニールはぼそりとツッコんだ。
ミスティ「とうとうコンテスト締切当日ぅー!(盛り下がり)」
オニール「はっはっは! ……なーw?
やっと作者はスパートに入る様だが?
腰が重いなw? おいw!」
ミスティ「間に合……わないよねえ……?」
オニール「終わっていない内は進む積もりでいるべきだw!」
ミスティ「どん位書けば間に合うっての?」
オニール「毎時四千文字を保てば? 間に合うんじゃねえw?」
ミスティ「無理じゃないよ!」
オニール「なあw? ネタは頭に有っても
書き起こすには時間が要るよなw!」
ミスティ「まー後書きも時間食うから? 省くんじゃない?
じゃあ作者に発破でも掛けて上げましょうかね!
ホリゾンタルギロチン!!
バーチカルギロチン!!
ぅるとらぁギロチぃンっっ!!」
オニール「何のマネだよっっっwwwww!!
切る技ばっかしだしっw!!」
ミスティ「んじゃあメタリウム光線(笑)!!」
オニール「だから何のマネだよっwww!!
っとw! 今日は「天皇誕生日」だからw?
どんどん投稿しないとなw!」
ミスティ「すぺーすQぅうぅう!!」
オニール「もうええっちゅうねんっwwwww!!」




