13. 前日
オニールが予見した通り。
しばし何事も無い時が過ぎた。
「犯人にも犯人なりの行動原理が有るのなら!
読める! って事だw!
頭が固い者じゃあ
兎角証拠が揃わないと
動きも出来ないだろうがなw!
俺は犯人を逃がさん!」
店で昼食を摂りながら
オニールは言った。
「頭の固いヤツとやらは駄目ねえ?」
ミスティは考え等無さそうに軽くダメ出しする。
が。
「其れが其うでもないw!
一番ダメなのが!
全く理屈が成ってないヤツだ!
今にも!
どれだけ冤罪が発生しているか分かったモンじゃあないぞ?」
オニールは。
其ればかりは憂えた表情で言う。
「証拠を揃える者なら
ずっと……ずっとマシなんだ!
唯。
ニセの証拠でも掴まされる愚か者が殆どに成るけどな!
本当に正しく判断出来る者は。
極めて稀! だな!」
「はぁー……!
世の中使えるヤツが居ないものねえ!」
何やらミスティは上から目線な様だが。
「おいw!
自分に出来ない事を他者に望むなよw!」
とオニールが突く。
「私は理屈が成ってないと?」
「うんw!」
「「……」」
「此の屁理屈屋がああああああああああ!!」
ミスティが怒鳴るが。
「罵るんじゃあなくて
理屈で返してみろよw!」
オニールは涼しい顔で流す。
「何事も。 始めなければ始まらない!
何時迄経っても伸びないぞw?」
「何を始めろってのよ!」
「だからw! 考えて言動しろw! 俺が。
ミスティは理屈が成っていないと思っているw!
ってのは読んだんだろうw?
じゃあもっと! もっと深く! ってなw?」
「偉っそうにっ!」
結局ミスティは罵るのだが。
「其れよりも。 だ!
分かっているか?
新月は。 明日だ!」
其のオニールの言には。
「……!」
ミスティも重々しく頷く。
「今日辺り……! 動きが有るだろう!」
オニールは。
鋭い眼差しで言う。
終礼迄やはり
何も発見するものは無かったが。
「フラウさん! 此れ受け取って?」
「あら何かしらw?」
ミスティは終礼後
何やら小瓶を副隊長フラウに渡す。
「香水です!」
其れは。 此処では。
一滴手首に垂らし。
両手首を擦り合わせ。
其うしたら
後ろ髪を掻き上げる、
という使い方をするものであった。
実際フラウは其うして。
「どうかしらw?」
「素敵です!
是非使って下さい!」
ミスティは大絶賛していた。
其んなやり取りが有って
ミスティは帰宅が遅れたが。
「何の積もりだったんだ? 彼れは?」
オニールが問う。
オニールはミスティを待っていたのだった。
「彼れは……! 私には分かる目印!」
「ああ……!
何かの植物成分な訳か」
オニールには
直ぐ納得出来る事だった様だ。
「凄く……! 胸騒ぎがしたから……!」
ミスティは真剣な眼差しで。
「……」
オニールも神妙に聞いていた。
ミスティ「もう……躓いたなんてモンじゃあないわね!
遅れまくりねっ!」
オニール「まあw……もう其れは言っても詮無いなw!
其れより!
作者は次の段階へ進もう! と意識した様だw!」
ミスティ「はあ?」
オニール「物語はなw! 四段階で構成すべき!
という定石が有る訳だw!
「起承転結」、若しくは
「発端、展開、頂点、結末」と!
でだなw!
四段階と言っても全部同じ長さではない! のだw!
一段階目は最低限!
二段階目は其れよりは多い!
三段階目が最多!
四段階目は……一段階よりは多いかなw?
なので! 段階が進めばペースも上がる! 筈w!」
ミスティ「其れは上がれば良いなぁ~?
っていう儚い望み、って事よね?」
オニール「鋭いなw! 上がれば良いなw?」
ミスティ「はぁー……!
世の中其んなものねえ……?」