11. 推測
ミスティ達の今日の仕事には。
門番の時間帯が有った。
門番、と言っても。 ミスティの住む町リープタウンでは。
町の周囲の畑作地帯、の囲いの内側を巡って。
四ヶ所在る詰め所の内の
一ヶ所からもう一ヶ所へと行き。
詰め所に居る者と交代する。
リレーの様な巡回であったが。
迚も門の番と言えるものでもなかったが。
町中の警邏とは区別して
其う呼び慣らされていた。
此の仕事の際には。 警備隊隊員は
フード付きのサーコートを身に着ける。
サーコートとは鎧の更に上に着る布の服で。
一目で警備隊隊員だと分からせる為。
其して逆に素顔を隠す為であった。
警備には素顔を晒すと都合が悪い事も有るからだが。
町中、日中の警邏では寧ろ素で歩く。
中世西洋風幻想世界では
鎧を着た武装姿が寧ろ覆面警官みたいなもので
ヒトビトに溶け込むのである。
其して現在ミスティが「門番」の巡回中であった。
一目では。 其れも遠目では人物を特定出来ない。
「……ふぅー……っ」
ミスティは徐に息を吐き。
周囲を見遣る。
周囲には。 農作物と。
雑草、とは呼ばれるであろう草の地が在る訳だが。
ミスティが瞑目して何やら集中すると。
植物達から光が浮き上がる。
緑で綿毛の様な。 ふわっとした光であった。
其れ等が。
ミスティの元に集ってゆく。
と。
「……
ふうん?」
ミスティが何やら訝しみ。
町の近くの森に目を遣る。
「……」
しばし森を見詰めるが。
やがて巡回を再開する。
「終礼を終わります!
隊長に! 敬礼!」
副隊長フラウが宣言し。
日勤の者は終業する。
日勤は終われば店ででも食事が出来るので。
フラウも何も振る舞ってはくれないが。
ミスティ、オニールは同僚達と店で食事する。
「……」
ミスティはやはり
特定の相手以外には無口を通す。
しかし何かを言いたそうにオニールを見ていたが。
オニールも苦笑いだけを返す。
「おぅいオニールw!
まぁたミスティちゃんと通じ合ってんのかよw!」
「勘弁して下さいよリモンド先輩w!
唯の腐れ縁ですってw!」
オニールはミスティとの目でのやり取りを突かれる。
だが特には何も言わず。
其の日は過ぎた。
次の日の朝。
ミスティはウズウズしていた。
「オニールっ! 今日はっ!」
「はいはいw!
先ずは出勤w! 間に合わせようなw!」
とて出勤、朝礼の間は話す暇は無く。
此の日は町の警邏であり。
やっとミスティはオニールの腕を掴まえて言い出す。
「犯行現場は森に在り!! よ!
さあ犯人を推測しなさい!」
オニールは苦笑いしつつも。
「声は抑えろと言うにw!
……現場だって予測は付いたがなw!」
注意する。
「はぁぁぁぁあっ?!」
ミスティは不満を漏らすが。
「とは言っても大層な事じゃあない。
町中か森か。 二つに一つってだけだがなw!
しかし森か……!
能力で、聞いた。 か?」
「当たり前でしょうが!」
「おーいw! ひけらかしてはいないだろうなw?」
「あー……! 特技は隠しておけってヤツぅ?」
「ああw!
……多分。 内部に一味が紛れているからな!」
「……
え?」
「警備隊内部に。 犯人の内通者が居る!」
オニールは。
確信を以て言った。
ミスティ「どんがめの早さで本作進行中!
ノルマには何時届く事だか!」
オニール「ははは……! 童話か何かみたく
間に合えば良いな?
で! 計算してみたが!
毎日三千字程度書ければ。 ……間に合うかなw?」
ミスティ「無理じゃない!」
オニール「はっはっは……w! あっさり言い過ぎだw!
確かに本当に頑張って貰わないと無理筋だがw!
此処の作者は……w!
通常週九千文字少々ならw!
特に何も言わずに熟せるw!
がw!
其れを超えると厳しいなw!」
ミスティ「えー? コレを書くには
超えないといけない!
でしょう? 無理じゃない!」
オニール「なーw! 定期連載を減らしたくないだろうからなw!
ツライなあ新参者はw!」
ミスティ「ネタは! 投稿しているどれよりも
前から有ったんでしょうが!」
オニール「けどネット小説としては
今迄やっていた所に割り込んだんだからなあw?」
ミスティ「四の五の言っていないで
始めた事には責任持ちなさいっ!」
オニール「作者が! なw!
では五万文字達成をw! 乞うご期待w!」