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月と修羅

作者: 羅悸龍螢
掲載日:2008/03/08

長編の莠とは関係が直接あるとは言えないけれど無いとも言えない物語です。

白い着物を紅く染め

戦場を駆け抜ける修羅

そしてその傍にはいつも

漆黒の瞳を持つ者がいた






『莠、おい、どこ行ったんだ』

そう呼びかけながらパートナーである朱李乃 莠を探す。

これでもう5回目だ。そろそろ出て来てくれても良いんじゃないか。

そんな事を考えながらまた莠の名前を呼ぶ。

ガサッ

物音がして近くの木から彼女は降りてくる。

『そんなとこにいたのかよ。呼ばれたらすぐに出て来いよ。何度呼ばせる気だよ』

「誡、人の昼寝を邪魔するのはいい加減止めろと言ったろう。何時になったらわかるんだ。」

『そんな事どうでもいいだろ。それより仕事の時間だぞ。』

そう言いながら歩き始めると、後ろから渋々といった様に莠が着いてくる。






俺達の仕事というのは要するにフリーの殺しだな。

組織に指示された人物を暗殺したり、お偉いさんの警護をしたりと様々だ。

時には戦場に駆り出される時もある。

今回は暗殺だった。

その詳細を聞くためにも依頼人の所へと向かっているのだが、

仕事だというのに莠は全くやる気がなく出来るだけさぼりたそうにしている。

しかし、いざ人を斬るという時には別人のようになる。

正直言ってこいつに敵う奴はいないと思う。




そう考えてる内の依頼人との待ち合わせ場所についた。



確認した内容では今回の依頼はとある人物の暗殺ということで、3日後までにという期限付きのようだ。

確認も終わったし帰ろうかという時に呼び止められた。

「漆黒の月、紅い修羅、私の専属にならないか。」

依頼を受けていると、時々このように専属になれと言われる。

ある者は報酬を弾むから、ある者は殺すと脅して俺達を自分だけの物にしようとする。

俺は丁重に断って逃れようとしていたら、珍しく寝ていたはずの莠が話始めた。




「俺とこいつは誰の下にも就かない。嫌ならば力ずくでも納得してもらいこの依頼は無かった事にする。」

あの時のことを思い出しているのだろうか。

その瞳はいつもより感情の籠らない冷たい色を宿していて、静かだけれども迫力があった。

その迫力に負けたのか依頼人は小さな声で「すまない。今のは無かった事に。忘れてくれ。」と言っていた。

依頼人に俺は一言いった。

『それじゃぁ、3日後に報酬を用意していてくださいね』

そして、莠を連れて帰った。






帰り道、俺は莠に訊いた。

『お前、まだあの時のこと引きずってるのかよ』

返事はない。これは肯定ととっていいのだと思う。

暫くの間沈黙が続いた。

「逆に聞くが、お前はあの時のことをどう思ってる。あいつの事は。」

今度は俺が黙り込む番だった。


短編で書くはずがだらだらと行きそうな予感がしたのでこんな中途半端なところで止めました。


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