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異星奮闘記  作者: アルト
建国に向けて
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第6話

第六話〜目標達成と風呂〜


寧香と僚也はセリーを連れてホームに戻ってきた。それにいち早く気付いたセレーネは自分の主人を出迎える。


「お二人共おかえりなさい、あとは……初めまして…?」


「「うん、ただいま、セレーネ」」

俺たちはゲームの頃からの習慣だった挨拶を交わす。

セリーも少々戸惑いながら自己紹介をした。

「初めまして、トモヤさん達の専属仲介人で、トモヤさんのアマートルのセリーです。よろしくお願いします。」


「はい、こちらこそ。私はセレーネ。僚也と寧香の従者です。」



そう言って四人は家側の扉を開けて中に入った。

セレーネは事前に食事の用意を済ませたので三人を2階のダイニングへ案内する。


「ささ、食事の用意ができています。どうぞこちらへ」


「「うん、ありがとぅ。セレーネ」」


そんな様子を間近で見たセリーは目を白黒させて驚いている。

かつて“最強”と呼ばれたハイエルフの少女とハイヒューマンの青年・美女が今、目の前に揃ったのだ。驚くのも無理はない。

……食事をする前に、寧香にあの指輪を渡しておこう。

「そうそう、寧香もこの指輪つけてね〜」


「ん、いいよ〜。つけてもつけなくてもトモ君との関係は変わらないしね」


「ありがと。」

答えは予想されていたが、こうも簡単に了承する姿を見て、セリーは自分が深く考えすぎなのか

はたまた、寧香が即断する程僚也に惚れているのかと思案したが、両者とも否定出来る材料がないことに気づき、顔を赤く染める。


思考がピンク色に染まっていない(?)三人は冷めないうちに夕食を摂ることにした。


「「「いただきます。」」」

一人出遅れてしまったセリーは先程の『いただきます』に違和感を覚えたが、それよりも目の前の豪華な食事を食べることを優先した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


四人で食事をとっていると、セレーネは思い出したかのように報告を始めた。


「えっと・・・『蒼紅』の話ですが、普通に認証されました。なんでも「あぁ、『ルーナ』の人だね?認証ぐらいすぐにしてやる」

 って言ってたし、確認もせずに認証されました〜。とりあえず、これで万事屋として機能するギルドが好きな時に開けるよ〜」


「「おぉ、よくやった。セレーネ。……それと、口調が普段のになってるよ?」」

そう言われて、セレーネはハッと我に帰りうつむいてしまった。

普段とあまり変わりのない雰囲気での食事だからつい素が出てしまったのだろう。

セレーネの珍しいミスを微笑ましく俺と寧香は眺めていたが、セリーは食事に夢中で気付いていないようだった。


……が、しっかりと聞いていたらしく、質問が飛んできた。


「え!?商人ギルドのほかに、個人経営もするんですか!?それと、普段のセレーネさんはそれが素なんですね〜。少しホッとしました。」


「そだよ〜。商人ギルドと個人ギルドの掛け持ちでやっていくつもり。てことでセリーはこっちの管理も頼みたいけどいいよね?」


「……はい、分かりました。微力ながら力添えします。」


それからは四人とも食事を平らげるまでは黙々と食べていた。

食事も済み、セレーネが風呂を沸かしているので俺と寧香は食事の片付けをしていた。するとセリーがやってきて商人について教えてくれた。


「先程はあまり説明もできなかったので、今詳しく話しますね〜」


「うん、よろしく頼む」


「商人はギルドに登録している者があまり多くないですがそれぞれ分野が5つに分かれています。」


「武器・防具・工芸・縫製・商館か?」


「その通りです。そして商人は信頼が何よりもモノをいいます。

 私のように専属は例外ですが、通常は仲介人を紹介状を書いた者の他に4人選べます。

 それぞれの分野で各一人ずつです。ギルドカードを読み取る時に仲介人の名前も調べることができます。

 仲介人は『ルーナ』の信頼度にも影響します。……とは言っても『ルーナ』という名の時点で信頼度は高いですが…」


「なるほど、評判の良い仲介人と契約していると信頼度が上がるわけね」


「そうです。ただ、契約するとそこからしか商品は買えなくなります。なので注意が必要です。」


「ふぅん………けど専属の場合はどうなるの?」


「専属の仲介人は本来存在しませんが、今回は例外なので私を通すことによってどこからでも商品を手に入れることができます。

 売るのは……私を通さなくてもSランク以外は問題ありません。Sランクのモノは私に直接売ってください。

 そうすれば商人ギルドが買いますので…」


「へぇ……まぁ少しはSランクもギルドに売るつもりだけど、基本は『蒼紅』で使うからなぁ………

 ところでセリーは『鑑定』か『分析』のスキル持ってるの?」


「いえ、私はそのようなスキルを持っていなかったので主にギルドの経理を担当していました。

 スキルないと使えないですよね……わたし………」


「あぁ、問題ないぞ。ちょっと待ってろ。確か店の倉庫にあったはずだったから持ってくる。」


「はぁ、何を持ってくるのか知りませんが、分かりました。」


そう言って粗方片付けを終え、地下一階の倉庫へ向かった。……1分もしないうちにイヤリングを持って戻ってきたらセリーに驚かれたが……


「このイアリングは俺が作ったものだが、魔力付加で光属性と闇属性を付けてあるからこの2属性の魔法が使えるぞ。

 その上、『分析』のスキルも付加してある優れモノだ。これをセリーにあげるよ。」


「えぇ!?トモヤさんって生産者でもあるんですか!?それに光と闇ってどちらも希少じゃないですか!?」


「そうだね〜。けど俺のミレストスならそれぐらい持ってないと〜」


「はぁ……じゃあトモヤさんが私にイヤリング付けてください。」


「ん。いいよ〜。あ、ちょっと待って。付ける前にそこに立ってじっとして?」


「???わかりました。」



「じゃ動かないでね〜『浄化』発動!!」


「え!?なにこれ?あったかい光に包まれてる………あぁ……んんっ……」


すぐにセリーの周りが尋常でないほどの眩しい光に包まれた。少々艶かしい声も聞こえたが……無事呪いは解除出来た。


「よし、これでセリーにかかっていたモンスター遭遇の呪いは消えたよ。んじゃ付けるね〜………はい付いた。似合ってるよ」


「ありがとうございます。……ってモンスターが近寄ってくるアレって呪いだったんですか?」


「そうだよ〜マントと帽子って聞いて呪いだなぁってわかってたし。セリーも呪われたままなんて嫌でしょ?」


「はい、それはそうなんですけど……」


「大丈夫、大丈夫。モンスターが襲ってきてもちゃんと守るから……ね?」


「………はい、よろしくお願いします。」


そんな会話を隣で聞いていた寧香は僚也にアイコンタクトした後で三階の大浴場へ向かった。


「それで、商人の話に戻るけど、シェリーは何が専門なの?」


「シェリーは難易度が一番高い工芸ですね。」


「そうか………じゃ、あと武器と防具と縫製と商館の良い仲介人を教えて〜」


「武器と防具は多いので明日までに4つともリストアップしておきます。」


「わぉ、これは嬉しいな。ありがとうセリー」


「お役にたてて良かったです。」


話が一段落つくと寧香が戻ってきて

「三階のお風呂湧いたから皆で入ろ?着替えは全部セレーネが倉庫からもってきて用意してあるからさ〜」

と提案してきた。


俺はいつもどおり「うん、そうしよっか。セレーネも呼んでるよね?」と確認するだけだが……

当たり前だという表情を見せる寧香に頷いてから、俺はセリーを連れて三階の大浴場へ移動した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


セリーを抱えて大浴場まで連れていたが、既に寧香は入っており、丁度セレーネが服を脱いでいる最中だった。


「わぁ!?ちょっと御主人!?いきなり来るなんて……」


「ごめん、寧香に急かされたもんだから急いできたんだけど………」


「いえいえ、どうせ入れば見られるのですし、早めに私の肢体を披露することになっただけですよ。

 ……それと、セリー?大丈夫ですか?皆さんで一緒に入るのでこれぐらいで恥ずかしがっていては後が大変ですよ?」


「ふぇ!?が、頑張ります……」


「じゃ、セレーネ、脱いだらセリーを頼むよ。俺はもう入っちゃうから。」


「はぁい、では、セリー。来なさい。」「はい……」


そんなやり取りがあったことなど露ほどにも思っていない寧香のもとに僚也は向かった。

風呂の扉を開けると、寧香と一瞬目があったが直ぐに逸らされてしまった。が、寧香がチラチラとこちらを見ている視線を感じる。

僚也は体にお湯を浴びて、軽く洗い流す。


寧香は湯船に浸かっていたので、先に体と髪を洗うことにする。

本来この世界には石鹸がは存在しないが、僚也の創造魔術で材料となる物質をつくり、『調合IX』で石鹸を作る。

それを見ていた寧香はたいそう喜んで「石鹸もっと欲しいぃ〜」などと言いながら抱きついてくるので、少々多めに作った。(全くもって単純だ)


石鹸を作り終えた頃、セレーネとセリーが入ってきた。

セレーネは堂々と隠したりせずに(これは寧香もだが)近寄って体にお湯をかけて軽く洗い流し、湯船に浸かる。

セリーはというと、顔を真っ赤にして目線を合わせないように必死になっているようだが、セレーネがセリーに抱きついて一緒に湯船に浸かっている。


何やら仲良さげに二人が湯船につかっているので、寧香と僚也は一緒に体を洗っている。


お湯で (本来お湯なんて出ないが、魔力石で加工された風呂場なので普通にお湯が出る)濡らした手ぬぐいに石鹸をつけて、こすって

泡立たせたあと僚也は寧香の左手から順に洗って、泡まみれにする。寧香は僚也の肩から順に洗って泡まみれにする。


左手の次は二の腕、脇と順に洗って泡まみれにしていく。

そして僚也の好みの大きさに変えられてしまった胸、腰、肩、首、右手の順に泡まみれにする。


それに合わせて寧香も順に僚也の体を泡まみれにしていく。

時々、触り方がエッチなものになり、二人共目を合わせて微笑んでいたが…

そんなことを間近で見ている二人はピンク色の空気が流れている二人を見て胸焼けを覚える羽目になっている……


一通り洗い終わったので体を綺麗に流し、湯船に浸かっている二人と交代する。

そこでセリーが風呂に入る時から疑問に思っていたことを口にした。


「トモヤさんって不思議な人ですよね……いきなり石鹸なんてものを簡単に作ってしまうし、

 Sランクなんて敵にもならないだなんて……それと、何故か皆さんと一緒にお風呂にも入っているし…」


「あぁ、セリーちゃん。トモ君はねぇ、世界で一番あったかい人なんだよ〜

 だから、一緒に入ってても違和感あんまりなかったでしょ?

 セレーネだって皆で入るのは抵抗ありそうだけど普通に入ってるでしょ?

 ふふふ、もちろん私はトモ君に惚れてるから気にしないし、寧ろ一緒じゃないといやだけど。

 セリーちゃんもトモ君に惚れてるんじゃないの?」


「それは………

 ………はぃ…好きですぅ……」


「ほらね?そういうことだよ。トモ君は人を惹きつけるからねぇ〜じゃ、ゆっくりと楽しんでねぇ〜。私とトモ君は一足先に部屋に戻って『蒼紅』の準備しているから〜」


当人を目の前に始まったガールズトークから逃げ出すのにこれ幸いと寧香の提案に僚也は乗った。

「おう、んじゃ行くか。セレーネ、よろしくな?」


「はい、御主人。お任せ下さい。」


「「じゃぁね〜。ごゆっくり〜」」


そう言って僚也と寧香は風呂を出て、寝巻きを着て二階のブリーフィングルームに行ってしまった。

それから小一時間ほどしたあとで二人はそろって風呂を出て、寧香たちの元へ向かった。


誤字脱字等ありましたら報告していただけると幸いです。


次回の投稿は改訂が済み次第行います。

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