僕の女友達のメールが酷すぎて、ヤバイ。
『最近溜まってるのよねぇー。どこか良い無修正のポルノサイト無い?』
ちなみに、メールの件名は『至急応答求む』だった。
「・・・・・・・」
メールの送り主は、ワーナー・デイビスという世界的アーティストの一人だ。主に歌手だ。前回来日した際に、僕は彼女に、同じ魔法使いなのだからという理由で、攻撃を仕掛けられたり、ライブ中に攻撃を仕掛けたり、かなりイロイロあったが、今では、たまにメールをする関係に留まっている。
「・・・・・知ってても、僕が教えると、本気で思っているのかな?」
彼女のライブはかなり問題的だ。ステージで生きた豚を丸焼きにする、聖書を破り捨てる、ライブステージ中に、マスターベーションを行うという、無茶苦茶ぶりだ。本国アメリカでも立ち入り不可の州があり、中国では出禁を食らっている。そのせいもあってか、カルト的な人気を博しており、今では彼女のCDは、聖書よりも多く売られている。
「・・・・・・・・」
『知らないです。自分で探してください。』
とりあえず、無難な返信を送っておく。
・・・・・・♪
・・・・・・・。ピッ!
『やっぱりつまんないわね。暇だから今から4Pするけど、来ない?」
・・・・・・・・。
ちなみに、彼女はレズだ。来日の際に、彼女のファンクラブの上位の人間を、自室のホテルに呼び出し、二十歳以上の女性を連れ込み、あんな事や、こんな事をしたというのだ。正直言って、三次元の脱糞でんでんのカタルシスなんて熱く語れても、僕はドン引きするだけだ。二次元でも、僕のストライクゾーン外だ。おそらく、彼女は、すでに、僕の斜め上のレベルにいるのだろうと思う。
『行きません。宿題があるので、それでは失礼します』
っと・・・。
共通点が魔法使いという点を除いて、おそらく、彼女と僕の共通点は無いだろうと思う。
『つまんないわね。しょうがないから、ソロでもやろうかしら。それじゃ、お休み』
マスターベーションをする事を、わざわざ、友人の僕に宣言する必要があるのだろうかと、一瞬悩むが、そういう人もいるのだと考え、僕は悩むのを止めて、宿題に手をつけた。