脳みそカッテージチーズ
ピンクの芋虫に野菜スティックを突き刺して 君は笑っていたね 煩悩チワワの白糞みたいに ねっとりと微笑んでいたね
7000枚のこんにゃくが 次々に僕の体に貼り付いて ぺたぺた殴られて 四角く成形されたよ 灰色になったよ でももう歳なのかな 柔らかさが足りなくて 味の染み込みも中途半端で こんにゃくには遠く及ばなくて 三角に切られてどぶ川に捨てられたよ
お天気お姉さんになりたくて 石原良純に首輪をかけて 毎朝散歩しているよ
切腹したら 十二指腸に半額シールが貼られていたよ そのままレジに並んだら 店員が頭にプロペラつけて飛んできて 腸をひきちぎられてビニール袋に詰められて 他の客に投げていたよ
マカロンがどんどん分厚くなって パイプになって 僕の血管になったよ
光り輝くテトラポッドが泳いでいたから きれいだなぁって呟いたら テトラポッドに口汚く罵られたよ
ブルドッグの先祖みたいな顔のおばさんが 自転車の後ろに警官を乗せて 上り坂を爆走していたよ
積み木が家出して 夜になって電話をかけてきて 帰りたいって10分くらい叫んでいたから 見つけ出して燃やしたよ
行き交う人は全員B'zの稲葉で 目の周りに米粒をつけていて 目でおむすびを握ったんだね
テレビが何か言っていて 怖いから背負い投げしたよ
虫眼鏡で太陽の光を集めて 黒塗りベンツを焼いている君は 口からぶどうを吐き出して でも粒は全部僕の眼球で フルートを杖にして ガラスの乳首をつついていて 愛情一本 煎り豆せんべいで…
足の裏からきのこが生えて 歯茎が福神漬けになって あばら骨が咲き乱れて ドッチボールから抜けた空気みたいな声で 赤とんぼを歌っていたよ
僕は毛だらけの雲になって 喫煙所でイカを焼いていて 人差し指と中指の役割を交代させながら サッカーボールにキンチョールを飲ませていたよ
犬が自転車に乗りながら 猫と電話していたよ 目にコバエがたかっているよ キリンの首で 床を拭いているよ 汚いギャルに肩をすすられたよ 糞力を鍛えているよ チロルチョコで麻雀しているよ つり革にハンドクリームを塗ったよ 荒川を ミシンが流れていたよ 耳が下駄になったよ