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第一話 聖人の遺体





「先生、やったな!」


「ああ、よくやった小僧」


小僧と呼ばれた青年と若干小柄な女性がハイタッチをした。

二人とも着ているものは貧しく、長い旅をしてようやくこの街の城門をくぐって一息ついた、という感じだ。

この二人のフルネームだがとりあえずは女のほうを先生。

次に、その女を先生と呼ぶ方を小僧としてここから先の話を読んでいってもらいたい。


「ここに例のものが……ね。先生、そいつは確かなんだろうな」


「間違いない、私が保証するよ」


「だがどうやって探すよ……連中の妨害も金輪際ないとは言い切れない」


「ああ。例のものを回収したらすぐ逃げるぞ。今回は前の町のようなヘマは出来ん」


「で、質問なんだけどさ。例のものって今どこにあるか知ってんの先生?」


「ああ、私の記憶が正しければな」


「ええ……嘘でしょ……」


小僧は先生が何歳なのかも知らないし、そもそも何で先生が「例のもの」の場所を知ってるのか、「例のもの」を探している理由もまるで知らなかった。

ともかく二人はやっと追手から逃れてこの街へ来られたところなのだ。

息を整え、また歩き出す。小僧は迷いなく歩を進めていく先生の後ろをついていきながら、こう思っていた。


”本当に先生についていけば例のものにたどり着くんだろうな?”


だが先生は自信があるのか、迷いなく進んでいく。さほど大きくはない地方都市。

一日あれば徒歩でもぐるりと一周してくまなく内部を調べられる程度のサイズだ。

ところがそんな無駄足はしなかった。先生はまっすぐにある場所を目指し、そしてそこの前で立ち止まる。


「あの、これって……」


「そうだな」


先生が立ち止まったのは宝物庫だった。

正確に言うと、この城壁に囲まれた地方都市の中心にある最も大きな建物、つまり城主の居館。

その周りにぐるっと塀がめぐらされていて、塀の外からでも見えるほど大きい宝物庫がある。


先生はその宝物庫が見える塀の外の道でストップしたのだ。


「イヤ、無理でしょこれ。どう交渉して分けてもらうっつーんだよ?」


「実力行使をしてもいいがな。あまり目立つようなことはしたくないというのが本音だ小僧。

最悪また追手がついてしまうからな……しょうがない、盗むか」


「オイオイオイ、何言ってんだ先生。そもそもさ、先生。

例のものはわかる。でも、そこまでして手に入れなきゃならないほどのもんかね?」


「どうしてもだ。お前と一緒に例のものを回収するのはこれで初めてだな小僧」


「そうだな。ずいぶん遠回りをさせられたもんだが」


小僧のことを十五年もの間養育していたのは他ならない先生であった。

先生は十五年前から例のモノを回収する旅に出てもよかったのだが、子供がいるので危険に巻き込むまいとしていた。

ところが最近になって、別の人間が「例のもの」を回収する動きがあるということがわかり、行動を開始した。


「ああ。本来はもっと速やかに回収するつもりだった。

だが、この回収が終わったら話してやろう。

私が例のものを回収している理由をな」


「ああ。なるべく穏便に盗んでくりゃいいんだな」


「なるべくではない、絶対にだ。しばらく潜伏してデータをとるぞ」


「了解」


一方そのころ、ロラン少尉の率いるわずか総勢五名の小隊は、先生と小僧のいる街へ東に五十キロメートルほどの地点に居た。

全員、ここで入院しているか、入院している隊員のために足止めを食っている。

何しろ隊長を守るためにその全員が先生と交戦し負傷。

隊長と早くに回復したベルティエを除き、全員がまだ完治とはいかなかった。

そろそろ、この作品の全貌が次第に明らかになってきたことかと思う。


「例のもの」とやらを狙う「先生と小僧」。

そしてそれを狙う「ロラン少尉の小隊」だ。

もちろんほかにも色々関わってくるが、まずはこの二つだけ覚えておいてもらいたい。


少尉の小隊はここで二週間もの足止めを食らって隊長を除く全員が焦っていた。

「例のもの」を先に奪われてしまうのではないかと。


だが隊長は余裕をもって待機する。そして二か月目にして、隊員たちは退院の許可が出た。

といっても病み上がり、万全ではない。しかし精神的には万全以上のものがあった。

全滅の憂き目にあった隊員たちの目には先生への復讐の炎が燃え滾り、傷の痛みなど忘れていた。


「いくか、あの街へ!」


少尉は病院がわずかばかりあるほか何もない小さな町を病み上がりの仲間と共に出立した。

したはいいが、荷物を背嚢に背負って少尉の後ろを徒歩で行軍する隊員たちの顔には露骨に不安の色があった。

というのも、前回やっとの思いで先生を捕捉。交戦したはよかったが、ほぼ全滅となってしまった。

非常に長い再充電期間を要して再出発したものの、「例のもの」争奪レースでは相手がリードしている。


だが少尉は部下のその程度の考えぐらいお見通しだ。暗くなるまで歩くと、街道沿いの木陰で火を焚き、行軍を休止。

食事をし、野宿をする準備に入ることを命じた。

兵士たちはその辺に落ちている枝に火打石で火をつけ、巧みな手つきでその辺に落ちている枝を加工して三脚を作成。

これにて、水を張った鍋を固定し火にかけてお粥を作る準備が整った。


兵士たちは決してカネが潤沢にあるわけではない。

もともと貴族家に生まれた少尉が資材をなげうち、この「例のもの」争奪レースに参加。

わずか五人とはいえ部下を何百日でも食わしていけるだけの金は用意しているが、食事は質素そのもの。

出来るだけ安く買った穀物と塩を鍋に入れてかき混ぜ、あまり味のしないお粥を作って食べる。

基本的に食事は昼と夜それだけ。

稀に奮発して少尉が野菜や肉を食わせてくれることもあったが、それがなかったらたぶん栄養失調で死んでいるだろう。


というのも、マラソン選手などはよく貧血になるのだが、その原因は足の裏で赤血球がたくさん破壊されて体から排出してしまうため、貧血になりやすいのだとか。

この小隊も同じで、毎日歩き通しで栄養失調に陥ってもおかしくはなかったが、少尉の気遣いのおかげでそれは回避されていた。


その大事な食事中に、少尉が次のように切り出した。


「諸君、わかっている。連中を逃がしてしまったと思っているのだろう」


「ちがうのですか、閣下」


「閣下はよせベルティエ」


少尉は焚火を見つめながら咳払いして続ける。


「これを見てみろ。納得も行くだろう」


「これは……?」


四人の部下たちは少尉が懐から取り出した、何やらカサカサした軽そうな棒を注視してみる。

それが人間のミイラ状になった指であることに気付くのにはそう時間はかからなかった。


「そう驚くな諸君」


と口では言いながら、飯をこぼしそうなほど驚いている部下を二ヤつきながら少尉は満足げに眺める。


「指……まさか、我々の追っているのは?」


「そう、指だ。見ていろ」


中尉は指を掌にのせた。そして全員によく見えるようにちょうどよい高さに掲げる。

すると指はひとりでに動き、明後日の方向を指し示したのである。


「見たかね。これが、我々が”遺体”を見失わない理由である」


「しょ、少尉。その遺体……何かとんでもない力が秘められているようですが……」


「俺たちはずっとそんな得体のしれないものと旅を……?」


「そうだ。まあそう怯えるな諸君。だからあまりこれを披露したくはなかったのだがな」


少尉はポケットに指をしまい、こう続ける。


「これは”遺体”だ。すでに死んでいる。復活をさせることは出来ない。

だが取引に必要なのだ。何より一つでも持っていれば向こうからいずれこちらに向かってくる。

だから諸君そう焦ったり怯えたりする必要はない。気軽に行こう諸君」


少尉はしょうしょう口が滑った。それをベルティエがすかさず指摘する。


「少尉、ということは、その遺体はすべて集めると何らかの意味があるということですね?」


「……そうだ」


少尉は自分の口の軽さに苦笑しつつも、こう続ける。


「まあいずれ、私の目的や過去については話してあげよう。今はただ私を信じてついてきてくれ。

代わりに面白いものをみせてやると約束する。ああ、間違いない、それは保証する」


少尉たちはその夜、夜更かしはせずにすぐ眠りについた。が、ここに一人。

少尉に対してそこまで忠誠心を持っていない一人の男がいた。名はルイ=ニコラ。


少尉が眠っている間に少尉の服に手を伸ばし、指をくすねた。

カサカサしていて軽くて不気味な手触りをしていて、ルイ=ニコラは少々気持ち悪かったがここは我慢。

ルイ=ニコラは基本思い立ったら即行動の男なので、少尉がいいもん持ってると聞けばすぐに盗んで逃げると決めた。


翌朝、ルイ=ニコラはおらず少尉は指を盗まれていることにも気が付いた。


「ククク。どう出るかと思っていたが、まさかこう来るとは」


少尉が寝起きにいうと、もうすでに起きていたほかの連中は一斉に言った。


「まさか盗ったんですか!?」


「あいつ殺してやる!」


「おのれ!」


「まあまあ落ち着け諸君。茶でも飲もう」


少尉は寝起きに部下が淹れてくれた茶を一服してからこう言った。


「私の持っている遺体はあの指だけだと誰が言った?

どのみちすべて集める必要があるし、破壊もできない。

そしてどこかに隠したとしても見つけられる以上、誰が持っているとしても一緒だ、落ち着き給え」


「いや、あの……少尉、でもですね……」


「リリアン君、まだ何かあるのかね?」


「はい。奴はあれをもって敵に接触しにいったんでしょう。五人がかりで倒せなかった奴です。

それを倒せると思うほど奴も間抜けではないはずです、何を考えているんでしょう」


「強いほうにつく気かもな。手土産として遺体をもっていくのは理にかなっている」


「落ち着きすぎですよ少尉、一大事じゃないですかやっぱり!」


しかし少尉は茶をすすり、まったく慌てる様子もなくいった。


「リリアン准尉、そう焦るな。いいか、私は君たちに昨晩遺体の話をしたな。

それは、こうなることも覚悟の上だ。君らと一緒に私は眠らなければいけないのだからな。

仲間が欲をかいて裏切ることは予想してはいなくても、織り込み済みの話なのだ。

わかったら諸君は荷物をまとめて出発だ。追いついたら全員で袋叩きにでもしよう」


「は、はい……」


少尉の圧に押されて総員は一名を欠いたまま野営地を出発。

そのまま街道を時折ゆく馬車とすれ違いながら行軍を続けた。

途中、古株のベルティエ一等兵がこんなことを言い出した。


「土の匂いがします。雨が近いですね」


「お前は相変わらず鼻が利くなベルティエ。よし、休憩にしよう」


ロラン少尉が忠告を聞き入れて大きな木陰を見つけて休んでみると、言った通り小雨が降ってきた。

雨宿りの最中手持無沙汰な男たち、何を話したものか迷うが、やはりこんなときは若い者が選ばれた。

上司のアルベール・ブノワ軍曹とルイ=ニコラ伍長らに言われて仕方なく、一番年下の十九歳ながらすでに准尉という位に位置するリリアン准尉が言った。


「あのぉ、少尉殿」


「どうしたのかね?」


「聞いてもよろしいですか。その、遺体の件についてです。

尋常な方法ではそのようなことを知る機会はないかと存じます。

一体少尉殿はどこでその遺体をご存じに?」


「うむ。まあそうだな。気になって当然だろう、話してあげよう。

あれはそう、十五年も前のことだ。少尉もまだ子供だったな」


「十五年前というと、少尉殿も二十台前半でいらっしゃいましたね!」


リリアン准尉は少尉の若かりし頃の姿を思い浮かべて嬉しそうに言った。


「ある事件が起きた……ところがだ、その時、アクセルという若い男に出会ったのだ」


「その男は今……?」


「知らない。アクセルは言った」


ここからは少尉の口からではなく、筆者が説明することにしようか。

当時からすでに少尉は少尉だった。だが、妻子をある事件によって失った。

以降、彼は新しい女とは結婚せずに、出世も蹴り、さらに家督さえも弟に譲った。

その際に家の財産の十分の一ほどを譲る条件としてもってきて、それで今、十五年の時を経て行動を起こしたわけだ。


十五年の歳月を要したのはただ単に全国各地に散らばった、時には外国にさえも飛んでいた遺体を回収し、記録をつけるのに時間を費やしたからだった。

この十五年の間に少尉は方々へ旅に出て遺体の回収を続けていた。

その間、幾度となく先生と小僧には戦いを挑んできた。だが一度も勝てたためしはない。


そうこうしているうちに少尉はだんだんと方針を転換していった。

まだ部下には話していないが、この遺体を集めるうちに、いつしか自分は先生をも超える戦闘力を手にすることができるかもしれない。

そんな風にかなり根拠に乏しい妄想をするようになっていた。

正直、望み薄だ。遺体が不思議パワーを宿した不滅の存在なのは間違いないが、そこまで都合の良い存在かどうかは怪しい。


とはいえ、なんにせよ以前に戦争に行き、一緒に戦った頼もしい兵士たちまでもが今回はそろっている。

十年以上の間ずっと、誰にも知らせずに単独行動で先生を追っていた。

だが今回は遺体集めの邪魔となる先生を殺す準備はしてきた。

要は、あの女も弱点はある。まずいつもそばにいる小僧というやつを人質にとれば、だいたい何もできなくなる。


それにいくらなんでも遠距離から不意打ちでヘッドショットすれば勝てるはずである。

そこで少尉はこれらのことを話し、仲間には作戦を伝えておいた。


「ベルティエ一等兵、貴様は銃の才能があったな。とりわけ狙撃の才能が」


「ついにドンパチやるので? ここ最近銃を撃ってないですからね、腕がなまるところでしたよ」


「すまない、だが今回は貴様の能力が必要不可欠だ。頼んだぞベルティエ。

敵はもちろん例の女だ。遺体のことを知っているのは今のところあの女だけだ。

そして、遺体は遺体を持っていなければ見つけることすらできん。

あの女を消すのだ。さすれば道は開かれる」


「承知しました。隣の男もですか?」


「いや。あれは人質として使う。ブノワ軍曹、リリアンくんを連れて男のほうを襲え」


「しかし……連中が引き離された間隙を突くことが必要でしょう。

少尉殿、そのような隙を窺っている時間があるのでしょうか。

向こうもこちらの遺体が近づけば反応するのでしょう」


ブノワ軍曹はこの隊では副隊長のような立ち位置で、少尉殿にも唯一真正面から意見できる。

少尉はブノワ軍曹の指摘に落ち着いて答え。


「知っての通り、あの女は人を何があっても殺さん。

私も過去に何度も交戦したが、この通り死んでおらんからな。

我々に見つかりたくないならば、奴らも慎重に行動しているはずだ。

実際、遺体の反応はもう何か月も同じ方角を指している」


「納得しました。任務は果たします……ルイ=ニコラを見つけたら我々が始末します」


「頼んだ軍曹。さて……長話をしていたら雨も止んできたな」


少尉は手のひらを木陰の外に出してみて少々確認をとったあと、無言で荷物を背負った。

すると普段無口なほうのブノワ軍曹が珍しく話しかけてきた。

あまりに珍しいので口を開いた軍曹のほうを全員が凝視する。


「しかし思い出しますねぇ少尉殿。こんな雨の日でしたっけ」


「フッ、上機嫌ではないか軍曹。貴様の昇進祝いをしてやった時以来ではないか」


「それ以上ですよ少尉。正直私はあなたが怖かった」


「なかなか言うではないか」


軍曹はぶっきらぼうな態度で続ける。


「あなたが悪いんでしょう。何も話さないあなたが。

妻子がいたなんて初めて知りましたよ……十年も一緒にいたのに」


「言わなかったからな。私は部下から謎多き素敵なおじさまだと思われていたいのだ」


「あなたこそ、いつになくご機嫌ではないですか。遺体を奪われたんですよ」


「ルイ=ニコラなぞどうでもよい。今はただ、お前たちとまた戦争ができるのが楽しみで仕方がないのだ」


ぬかるんだ地面に足跡をつけながら、少尉は後ろの軍曹は見ず、ただ前を向いていった。


「そう、戦争ですよ戦争。あの日もこんな雨でしたね」


「あの時はすまなかったな。私を塹壕まで運ぶのは重かったろう」


「いえ。私も恩がありますから」


「……ずるい!」


「ん?」


リリアン准尉は子供みたいにへそを曲げてこう言った。


「ずるいですよみなさん。僕は人殺しも童貞ですし戦争も行ったことないんですよ、ずるい!

僕だけみなさんとの一体感がまるでないじゃないですか!」


少尉は怒るリリアン准尉の頭を本当の子供のようにぽんぽんと軽くたたいてから言った。


「准尉、それはこれからだ。軍曹と一緒に小僧を捕らえるのだ。できるな?」


「はい、必ず!」


だが一方、少尉は生きていたら自分の子とそう変わらないような歳の准尉に人殺しはさせたくない、との常識的な考えも持っていた。

少尉はどんなに苦しいことがあっても狂いきれないタイプの人間だといえる。

だからなのか、准尉にはあくまで小僧を足止めし、捕らえる役目を与え、補佐に常識人枠の軍曹もつける念の入れようだった。


「あの……そういえば少尉」


ベルティエは当然といえば当然ともいえる疑問を口にする。


「少尉だけ役目が説明されていなかったように思われますが。どうなさるんです?」


「私は遺体を持っている。ゆえに私の存在は必ず向こうに知られることとなる」


「……それでは少尉殿が丸裸になり、危険ですが」


「かまわん。奴は私を殺さぬ。私はおとりだ。

遺体を持っている隊長の私が囮、などとは考えられないからな」


「敵に依存した作戦ですか。少尉殿らしくもない」


「これは最終決戦、出し惜しみをするつもりはない。特に軍曹、リリアン准尉。

貴様らの仕事が重要だ。女は小僧がいなくなったと気づけば遺体を持っている私のところに来るはずだからな。

不確定要素はルイ=ニコラだ。吉と出るか凶と出るか……」


少尉は、焦ってルイ=ニコラを殺しに行くことはないと考えていた。

が、楽観視もできない。奴が先生たちの味方になると言い出せば戦況は一変する。


噂をすればその男は、まだ小隊が行軍している途中だったが、約半日ほど先んじて例の地方都市の城内に入場していた。

ルイ=ニコラは頭が切れるほうなので次のことに気づかないまま町に入ってきたわけではない。


次のことというのは、自分が遺体を持っていて相手の遺体に反応しているならば、向こうもこちらに気づいているはずだ、ということだ。 

なんか気の利いたタイトルをつけようと思ったけどダメだった。

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