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第44話 ビビった

「もしもし」


『やあ、山田です。折り返し、遅れてすまないね』


「ビビりました」


『えっ』


「いえ、こちらの話です」


いや、マジでビビったと言うか、焦ったよ。

音対策を考えている時に大音量で鳴るんだもん。

タイミング良すぎだわ!ってツ゚ッコミたいけど、それを山田さんに言っても伝わらないし、第一山田さんとツッコミ合える程に親しい仲とは言い難いしな。


でも、ひとつ収穫が。

外出する時はマナーモード必須だな。

映画の間の悪いキャラみたいに、ゾンビから身を隠してる時に物音鳴らして気付かれて喰われるとか、そんなの嫌だし。


何はともあれ、僕と山田さんは電話を続けた。

僕からは、以下の内容を山田さんに伝えた。


・感染者を何人か見つけて拘束してあること

・ゾンビみたいな感染者も3人見つけて拘束してること

 (ひとり殺しちゃったことはとりあえず伏せておいた)

・ゾンビに襲われたが対応できない程ではないこと

・ゾンビに食われた死体があり片付けたこと

・他の生存者(?)はまだ見かけてないこと

・鳥と猫は活動してるのを見かけたことや、犬の鳴き声がすること


山田さんの方も同じような感じだけど、こちらは負傷者が出ていたり、またゾンビに噛まれた人が昏睡状態になったりゾンビ化したりとかで大混乱だったりと、なんか大変なことになってるということだった。

連絡が遅れたのも、怪我人の治療やゾンビ対応、そしてコミュニティ内での今後の対応方針の擦り合わせ等でまともに寝る間も無かったかららしい。


怪我人や噛まれた人たちの多くは、ゾンビとのファーストコンタクトの際にやられたパターンが最多ということだった。

想像に難しくない。

そりゃ、昏睡状態の家族が目覚めたと思って喜んで近づいたところを不意打ちされればイチコロだろうさ。

僕の場合は本当に運が良かったのかもしれない。


噛まれた人の中には、数分でゾンビ化する者、数時間昏睡した後ゾンビ化する者、今のところ何も変化ない者と色々パターンがあるようだ。

ただ、ゾンビ化しなかった者の中には肩口をゴッソリかじられて持って行かれた人がいて、いま生死の境をさ迷ってるのだとか。

運が良いのか悪いのか。


また、昏睡状態の感染者の中にはとうとう亡くなってしまう者が出始めてるということだ。

やはり体力のないお年寄りや幼児から死んでしまうらしい。


そして、問題のゾンビ状態の感染者。

山田さんのいる札幌では、そこそこの数のゾンビが徘徊しているらしい。

ここ二日観察するに、夜間に活発に動き回るそうで、昼間はほとんど見かけないとのこと。

やはり、僕の部屋の周囲も夜間が騒がしいのはそのあたりがあるのかもしれない。


あと、犬や猫、家畜等のゾンビ化は今のところ確認されていないというのは朗報だった。

懸念していた脅威がひとつ軽減されたってワケだ。

……まあ、あくまでも「今のところ」なので気を付けるように、と山田さん。


そして、僕が最も聞きたかったことに話題が移る。


「……ゾンビ状態の人って、どう対処してますか?」


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