表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/151

第33話 ヤな予感

「なんか腹立ってきたな」


Bカップ簀巻きの部屋にいた昏睡状態の男を縛り上げた後、ふつふつと怒りが沸き上がってきた。


この男、知ってるぞ。

たまに見かけた、この部屋の住人じゃないか。

何を言ってるのかと思うかもしれないが、この男を最近見かけなかった上に代わりにBカップ簀巻きを見かけるようになったことから、僕は勝手に入れ替わりで引っ越したと思いこんでいたのだ。


と、言うことは、だ。

Bカップ簀巻きはこの男のオンナであり、同棲なりお泊りなりしにきていただけなのだ。

そんな女に僕は、

「カレー余ったので食べてください。ついでに私も……///」

的な妄想を、わずかとは言え抱いてしまっていたのだ。

ちくしょう、これは屈辱的である。

返せ。

僕の純情と妄想に使ったエネルギーを返せ。


これは代償を支払って頂くしかあるまい。

僕はBカップ簀巻きに向き直ると、半身を起こし、背後に回り、抱きかかえるようにおっぱいを揉んでやったのだ。


どうだ。

俺の純情を弄んだ代償として、目の前でオマエのオンナを辱めてやったぜ。

はっはっは。



……空しい。


僕はそっとBカップ簀巻きを横にすると、そっと玄関の扉を開けて404号室を後にした。


そして、ここでもうひとつの「眠れない原因」に気付くことになる。



403号室の玄関を出て、自分の部屋に戻ろうと一歩を踏み出したとき。

ふと違和感を覚え、足を止めた。


「? ……聞こえる?」


そう、音がするのだ。

今まで、人っ子ひとり見当たらなかったこの街は一切の生活音がしない故に深い静寂の中にあった。

時折、風の音が響く程度だ。

それが今、かすかにではあるがガタガタとかバン!だとか、何者かが複数存在し活動しているかのような音や犬や猫の鳴き声が、遠くから響くように聞こえていた。


嫌な予感がする。

こんな時間だ。

もし何者かが行動しているとして、無事だった人達が一斉に行動し始めたと考えるのは、あまりにも楽観的であろう。

上階の女やBカップ簀巻きを相手にしたばかりもあり、すぐにひとつの可能性に思い至る。


……街中の感染者たちが、目覚め始めたのかもしれない。


そうだとすれば、最悪だ。

感染者が403号室の様に潜んでいるとして、街レベルとなるといったいどれだけの数のゾンビで溢れるか、想像もできないぞ。

そいつらが、上階の女やBカップ簀巻き同様に危険な存在と化すとしたら、かなりヤバイんじゃないか?





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ