4
グレータは戦争のときの写真をアンネに見せてもらったことがあった。
幼女と獣人が本気で戦争をしているところはなかなかシュールだったのをグレータは覚えている。
「また、どうせ親に黙ってこっちに来たんだろう」
「別に嘘はついていないわ。一言も街に行くなんて言っていないもの」
これが今日初めて口に出した彼女の言葉だった。
グレータは基本的に喋らない。濁していうなら無口である。だが別に喋れないわけではない。喋れるのだ。つまり朝もグレータは沈黙を保っただけだ。ただ確かに街に行くとは言っていない!
これが彼女の今日の言い訳だった。
(はぁ、まぁいつものことだな)
ヴォルフは心の中でため息をつく。グレータがこんな風にヴォルフの家に来ることはよくあった。
「そういえば、今回は偉くたくさんの人間がお邪魔しに来たみたいじゃない?」
「...?」
「 」
「あぁ、銃弾の跡のことか。今回は9人ぐらいだったぞ」
ふとヴォルフは記憶の隅にあったことを思い出す。
「そういえば北側に騎士団が派遣される日って今日あたりじゃないのか? 正直北側なんてどうでもいいが」
(お前が無事ならな)
最近では街の中で何故森に自分達の敵がいるのをわかっていて排除しない!という意識が強くなってきていて、時々騎士団がチームを組んで森に入ってくる。
「ええ、だからお母さん達が何か集まっているみたいよ。おかげで暇なの」
「暇だからといってこっちにくるな。魔女にとって獣人は騎士団よりも怖い存在だろう」
ヴォルフはなんだかんだでグレータを気にかけているのだった。
またまたまた読んでくださりありがとう!
試験体No.00です!
自分の中では割りと4回目の投稿が出来て驚いています。←飽き性なのです!(雷電ではありませんw)
これからもよろしくお願いします!




