闇を照らす闇
積もりに積もった悲しみが
積もりに積もった憎しみが
覆い被さる今日に
暗闇の中 見えるモノは数少なく
光なんてどこにもなくて
あるのは失望と後悔ばかりで
一歩踏み外すとそこは奈落の底で
一歩踏み違えるとがんじがらめに縛られて
それでも僕らがこの暗闇の中を
この一歩を踏みしめて歩いているのは
歩くことができるのは
本当の闇を知っているから
踞って泣いて 瞼を閉じた
その闇を知っているから
本当の意味で 闇を照らすのは
いつだって 光などではなく
いつかの闇だった